風待月の夕暮れに#みんなでポエムを書いてみた
風待月の夕暮れに
貴方の肩に顎をのせ
一緒にいてとひねくれる
貴方は優しい人だから
私を包んだその腕で
誰かの肩も抱き寄せる
□
涼暮月に風が吹き
流れる君の長い髪
耳にかけてはするりと抜けて
ごめんなさいと言いながら
君は笑ってキスをする
薄暮に染まる睫毛から
ぽたりと雨がひとしずく
□
蝉羽月の夜も更けて
わざと逃した終電を
見送るふたりは踏み外す
耳元の
鈴の音の如く林鐘の
声に震えて堕ちていく
陽の目を見ないその道を
傘も差さずに慰める
こちらの企画に参加いたしました
これがポエムと言えるのか分かりませんが、生温かい目でお願いします…。
創作に当たって言葉を探していくうちに、6月の暦の表現が素敵だったので、織り交ぜながら書いてみました。
外堀から埋めていくような感覚。難しさを楽しみながら書きました。素敵な企画をありがとうございます。
読んでいただきありがとうございました。これをご縁に、あなたのところへも逢いに行きたいです。導かれるように。