フェラーリでアワビをいただく
フェラーリとアワビ
ここは六本木。裕福な人々で溢れる街
日本のみならず海外の人間もたむろう街
そんな東京のど真ん中、六本木で豪華を超越するアワビを食わす店があるといい、私は人づてに予約をとった
コレが6年前の話
つまり6年待ちの店
雑多なビルや店が立ち並ぶ場所を少し抜けるとなんとも静かな住宅街。
とはいえ余裕で5億はゆうに超えるであろう家々のほんの隙間にポツンと細長い建物
飾りっ気はなく只々、打ちっぱなしのコンクリート
高さは三階建で狭い入り口の奥にエレベーター
エレベーターをよび乗り込み、6年前に指定された階数を押してフライヤウェイ
エレベーターの扉を開けるとまさかの光景である。
殺風景な20畳ほどの部屋のど真ん中にフェラーリが一台、ボンネットを開けて佇んでいる。
シェフらしき男が1人立っておりコチラに向かって頭を下げている
『いらっしゃいませ』
私は早々に席に案内された
席といってもガルウィングを開けて運転席に座らされたのである
『キーをお回しください』
言われるがままにフェラーリのキーを回すとエンジンが爆音を立てる
『アイドリングはそのままで』
シェフに言われた通り、その状態をキープ
するとシェフが食材を持ってきた
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肉糞くっきー!の空想そうそうストーリー
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旅に食に人に空 いいじゃない
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