伝統をテクノロジーでアーカイブするビジネスを考える。
これ、すでに取り組んでいる方もいらっしゃると思いますが、
伝統とテクノロジーって、AIの発達でかなり距離が縮まったのではないか?
と思うようになって来たんですね。
例えば農業とか林業、漁業でもすでに普及し始めてますし、
これからさらに加速して行くと思うんです。
先人の知恵や経験を、ITで継承できたら、
生産性や作業効率が上がって行くと言われてますよね。
いわゆる仕事においてのIT化は加速の一方です。
では、伝統ってどうなんだろう。
僕は、今年の9月から西粟倉で粟倉神社獅子舞保存会に入会しました。
昔から受け継がれている伝統行事である獅子舞を継承していくための
民間組織です。
今月14日のお祭りに向けて、毎週月・水・金と公民館で練習をしています。
でも、獅子舞なんてやったことないし、笛なんて吹いたことない!
優しく受け入れてくれた保存会の皆さんに
どうしたらいいかと聞いても、「見て覚える」しかない、と。
これは、実は不親切でもなんでもなくて。
皆さんはここが地元で、
小さい頃からお祭りに参加し、
自然と動きを覚えているから、
少し動いてみればなんとなくできちゃうんですよね。
すでに脳内に基本の動きができている状態。
でも、僕はここが地元じゃないし、
ましてやこういった獅子舞とか笛は生まれて初めての経験なもんで。。。
とはいえ、新しく入ったからできない、なんてことは自分で認めたくなくて、まずは笛から。
毎回笛が上手な方の後ろについて指の動きを覚えて、Youtubeで笛の吹き方を学んで、毎日必ず吹くようにして、そんなことをしてたら吹けるようになってきたんです。(まだまだですが、、、)
自分すごいな、と。笑
次は、獅子舞の動きです。
リズムに合わせて動いて、舞って、とするのですが、
これがなかなか見てるだけでは難しくて。
自分で動いてみても、全然わからない。
今回僕の役割は、一つの舞いの尻尾を持つ係なんですが、
動きや道筋を知っていないとただただ邪魔になる。
丁寧に押してくれるんですが、
「こうやって、こうなって、次はこうじゃ」
はい、わかりません。
でも、わからないママじゃ何も進まないので、
「この動きは何回やるんすか?」
「3、2、3すね!」
なんて言ってると、
「そんな数字出すやつ初めてやわ」って。
これ、どうにか継承できるような技術があったほうが、
めっちゃ便利じゃないかと。
ITってビジネスの話ばかりだけど、
文化と融合できるサービスができたらもっと面白くなるよなー。
伝統技術を継ぐ人がいなくなったらそこで途絶えちゃうけど、
それをバックアップできるサービスがあれば、
宝物を残しておくことができる。
そして、いつかそれを継ぐ人が出てきたら、
そのバックアップサービスから学ぶことができる。
人から人へ。
この流れの方が感情や熱量も直接伝えられるし、
コミュニケーションも生まれるし、そっちの方がいいと思うんだけど、
そのうちどんどん後継者が不足していく時代が来る。
農家がロボットになったら、農業を祝うお祭りもロボットになるのか。
それはそれでいいのかもしれないけど、
失っちゃいけないものもあると思うんです。
誰か一緒に開発してくれないかなー。
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