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実際にあった想定外のトラブル対応

スタートアップのCFOをやって分かったことシリーズ

管理部門はトラブルバスター

会社経営においては大きいことから小さいことまでいろいろなトラブルがつきものですが、時にこれは想定外ということが起こります。トラブルへの対応には法的な話も含めてほぼ必ず管理部門が関係することになるのですが、初めて対峙する場合はやり方すら分かってないのでその対応には苦労することになります。ちょっと変わり種ですが紹介したいと思います。

窃盗事件
まさかの泥棒です。
朝一番で出勤したメンバーから出入口のドアが壊されていると第一報が入りました。どうやら盗まれたのはデスクトップPC、壊されたPCもある模様。
とりあえず警察への通報と社内への共有。ちょっと怖いので必要なければ出社しないよう指示。その後警察の現場検証とヒアリング。
建物入口は遅い時間になるとカードキーロックがかかる仕組みでした。ただ、建物内の居室入口のドアはガラス部分があって中の様子が見える状態で、第三者も意図すればのぞくことはできました。その他大家さんへの連絡と壊されたドアのとりあえずの応急手当。また犯人の再犯の可能性も考慮して社員にはなるべく出社は控えるようにと不便を強いることにもなりました。
後日警察からは社内犯の疑いに対する調査のため、秘密裏に社員名簿の提出要請などもありました(そんなことも調べるんですね。社内犯ではないと信じていましたが一応提出しました)。
事件が事件だけに縁起が悪いということで引越の手配もしました。今回の反省からドアは厚い鉄板製で中が見えない、第三者が容易にアクセスできないという条件で物件探し。これはこれで手間のかかる話。引越完了するまでの生産性低下に心を痛めました。
引越してから数ヶ月後警察より犯人を捕まえたとの連絡。正直捕まらないかもと思っていたので、日本の警察すごいなと思いました。犯人側には弁護士が立って示談の協議となり、結局お金で解決することに。とまぁ長期に渡った本件もやっと終わりに。ただし、めでたしめでたし、とは喜べない事案でした。

新型コロナ
これは各社とも苦労したのではないでしょうか。まったくどこから始めてよいか分からず、とりあえず厚生労働省のホームページなどを見ながら対策をしていくしかありませんでした。
基本的には、マスクの着用、リモートワークの推奨、抗ウイルス消毒液の準備などを進めていきながら、お客様側の対応状況もウオッチして合せていく感じでした。
当初はコロナ陽性者は出なかったのですが、実際にコロナ陽性者が出ると状況は一変。当該メンバーへのヒアリング、濃厚接触者の特定と自宅での様子見の指示等々。毎朝の検温もしてもらうようにしました。
こんなこともありました。海外出張帰りのメンバーが一定期間ホテルに拘束されて空港で解散、ただし自宅までの帰路に公共交通機関を使ってはいけないとのお達し。仕方がないので、自分の車で空港まで迎えに行って送り届けとか。
いったいあの騒ぎは何だったんでしょう。

特殊な事例を書きましたが、管理部門に飛び込んでくるものとして、人事問題、居室や什器のトラブル、お金のトラブルなどは日常茶飯事だと思います。管理部門の方負けずに頑張ってください。

追伸)スタートアップのCFOをやって分かったことシリーズでは備忘の意味も込めて書き綴っています。各種質問やこんな話題を取り上げてほしい等のリクエストがありましたらご連絡いただければ幸いです。


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