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自己啓発本を読み漁ったこと自体で自己肯定感が上がった話

気づけば働き始めてからもう15年以上経っている

働き始めは本当にどうしようもなかった

就活には失敗して中小規模企業に就職し、モチベーションのかけらもなく、
就職先コンプレックスに悩まされた

そもそも就活にもモチベーションがあまり湧いていなかった

働きたくなかったから(笑)

自分はMARCHレベルの大学だったが、一部の人は有名企業に内定していた

大学以外の友人もちょこちょこネームバリューのある就職先だったりした

だから社会人になってから友人達と集まるとちょこちょこ劣等感に
襲われた

あいつはあの就職先なのに、自分はこんなところか・・・と

今思えば、そんなことを考えている暇があるなら、
自分のスキルや知識を磨くことに神経を使えばよかったのにと思う

そんな感じでモチベーションも低いままいたので、会社からの評価も芳しくない

しばらくしても年収も自分の周りの人間に比べたら低くてそのことでも
悩んだりしていた

潜在的な憂さ晴らしのためか夜な夜な遊びに繰り出して、収支のこともあまり考えずにお金を使い、そのうち自転車操業状態になった

現金がなくなると〇井のキャッシング機に走り、金を借りて何とかやり過ごす
(一度リボ払いを経験したが、あればとんでもなく恐怖感に襲われる経験だった。あれはまさに雪だるま式に利息が膨らむ恐ろしい方式だ)

何がきっかけだったかは覚えていないが、そんな状況から抜け出したいと思ったのか、ある時からブックオフで自己啓発本を買い漁り、読みまくるようになった

宝の様な本、ゴミの様な本、玉石混交だったかと思うが、その本を読みまくる経験は自分を改善したと思う

自己啓発本はとにかく読者を励ましてくれる
読者はどんなに辛い状況にあっても、筆者はそれよりも辛い状況から成功したりしている
偏った考えから切り替えさせてくれる

たとえ内容が再現性の無いことであったとしても、大量に読んでいると
少なくとも思考は改善していく

自分の悩みは不合理だと
悩みがあるならば行動するのみだと

悩んでいるならやろうぜ
と言ってくれる

それだけでもかなりの効果だ

プラス、ただ本を読みまくったというシンプルな実績が自分に小さな自信を与えてくれたとも思う

そんなことをしていたおかげか、社会人10年を迎えるいくらか前の
転職活動で幸運なことにいくらか名の売れた会社に転職が決まり、
年収も150万円くらい上がり、周囲と比較しても遜色ないくらいの
年収になった
(沢山受けてそこしか受からなかったから、たまたま感が強いのだけれど)

自分の自己肯定感は爆上がりした

しかし入社した後は、ゴリゴリ仕事をすることが当たり前の会社で
入社時研修の評価も芳しくなくしばらくすると等級を下げられたりした

そうなってくるとまた自分は社内の周りと比較し始めて劣等感を感じ始めた

だがこの時点での劣等感の感じ方はそれ以前とは少し違っていて、
いくらか客観視できる様になっていた

自己啓発本を読み漁ったこと自体で自己肯定感が上がったし、
自分と他人の間に距離を置いて考えられる様になっていた

本を読んだだけで何かが変わる訳ではないと言われるけれど、
やはり何かに集中的に時間投入すると何らかの経験値は得られるものだし、
本の力は物凄い



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