2024TJAR Day5 南アルプス中盤
深夜の三峰岳、そして熊野平へ
2時間ほど睡眠。すぐに用意し、三峰岳へ向かいました。2,999mの三峰岳。きつい登りが続く山ですが、休んだ後の登りだったためそれほどきつく感じずに登頂できました。そして、山頂から熊ノ平方面をみるとヘッドライトが10個くらいみえ、孤独の仙塩尾根の終焉がみえてきました。熊ノ平への途中でも応援の方、登山者の方に会い、力をいただきました。熊ノ平小屋に到着した頃は夜明けとなり、多めに行動食をとりました。前回の反省をいかし、今回は無印良品の小分けお菓子で味のバリエーションを増やしたためおいしく食べられました。梅昆布や練り梅、小魚アーモンドが美味しい。長距離レースではカロリーだけではなく、栄養素も重要なポイント。もともと小食のため量は食べられませんが、順調に補給することができました。水を汲んで出発。
塩見岳へ
何度も通っている道ですが、塩見岳へは長く感じました。塩見岳の肩への登りでやっと青谷選手、関選手、駿谷選手の姿が遠く先に見えました。塩見岳山頂への登りも長く感じました。
2022TJARの塩見岳は、深夜の暴風雨。
三伏峠までの道は、足の痛みを感じてきましたが今回は時々パラパラと降る程度で前回よりも好条件。そう心に言いきかせながら前を進みました。
三伏峠小屋手前で、2022TJARの今崎さんが迎えてくれました。
南アルプス南部へ
三伏峠の到着が11:40。前回より19時間の短縮。
今日の目的地は聖平か百間洞か。到着した際に関選手に今日はどこまでかきいたところ、「行けるところまで」との返事。完全にスイッチが入っている感じ、仲間からの力は大きい。小河内岳、高山裏避難小屋への記憶は少し薄いですが、淡々と進んだように思います。
高山裏避難小屋でチェックを受け、荒川岳へ。荒川岳のカールを進むと日没が近づくと共に雷の音が。少し近い感じがして嫌な雰囲気でした。
そして荒川前岳に到着するころには日没でした。
風も強くなり真っ暗闇の荒川前岳は怖く、すぐに下山を開始しました。荒川岳への下りで遠くにみえるヘッドライトが3つ。青谷選手、関選手、駿谷選手。この暗闇のなか、一人でいることにやや不安を覚え、3人のヘッドライトが羨ましく思えました。でもこれがTJAR。
荒川小屋へ着くとスタッフの高田さんや店主さんが迎えてくれました。水場で水を汲み、小屋の前でカレーメシを食べながら談笑。とても心が休まる瞬間でした。
この時点で20:10くらい。ビバークしてもいい時間ですが、前を進む3選手の姿をみたこと、また、台風への不安からビバークは全く考えませんでした。
ただ、だんだんと眠気が。市野瀬へのロードに続く2回目の試練はこの後でした。
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