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歌詞の力、言葉の力

令和6年8月23日

皆さんお元気ですか?
お盆明けの5日勤の金曜日の方も多いんじゃないでしょうか?

皆さんお疲れ様です。
今日を乗り切って、ゆっくり休みましょうよ。
そうしましょう。

僕もそうします。
今日は旨い飯を食べるぞ!

あとね!
甲子園決勝!
みんな応援しようね!
青春の輝きを感じようね!






さて、



昨日、こんな記事を書いていました。

保健師が全力で関わってもうまくいかないケースがあります。
保健師に上手く繋がらないケースがあります。
どうしようもなくて誰にも繋がれない人がいます。

そんな人に、
何かが支えになってくれればと思います。

その支えが
音楽であり、
本であり、
人であってくれればと思います。

なるべく、
お酒とか
薬とか
暴力とか
生活の支障になっていくような依存に向かわないでくれればと思います。


こちらの本、めちゃくちゃ良いんです。
心理療法とかトラウマ・PTSD理解がとても素晴らしい。

で、
本の中に「音楽と依存」というコマがありまして。

音楽に浸るというのはある種の解離状態だったりします。

とても楽に入っていける依存の一つであり、音楽に依存することで救われている人たちがいるのも事実です。




音楽はいいなと思うんです。

感情やナラティブを言語化して、
メロディに乗せることで直接的にマインドに働きかけます。

好きな曲を選んで、内省に繋がれば本当に良いものです。

また、
名曲と言われる音楽は、そこに素晴らしい歌詞があったりします。




マキシマム・ザ・ホルモンを聴いている方々には馴染みのある曲かもしれません。

ザ・ブルーハーツ「月の爆撃機」

ここから一歩も通さない
理屈も法律も通さない
誰の声も届かない
友達も恋人も入れない

ザ・ブルーハーツ「月の爆撃機」より

最高です。
魂を感じます。

で、
この曲の最後に

いつでもまっすぐ歩けるか
湖にドボンかもしれないぜ
誰かに相談してみても
僕らの行く道は変わらない

ザ・ブルーハーツ「月の爆撃機」より

こんな歌詞があります。


自分が誰にも振り回されず、自分の意志で進んだ道も、いつまでもまっすぐ進めるかわかりません。

間違ってしまうかもしれないし、失敗してしまうこともあるでしょう。

それでも、
誰かに相談をしても、僕らの行く道は変わらないんです。

そういう決意の歌です。



いい歌詞です。
魂に響きます。






BiSHの曲に「beautifulさ」という曲があります。

歌詞が最高でしてね。

どんなとげとげな日でも
息してれば 明日は来るんだし
泣いた後に 咲くその花は
So beautiful, beautiful さ

どんなとげとげの道も
僕らは乗り越えていくんだし
困難裂いて 過去は忘れ
晴れた明日へと 行こうぜ

BiSH「beautifulさ」より

しんどい毎日があります。

それでも、
なんとかして1日を過ごしてさ、

こんな最低な過去は忘れてさ、

晴れた明日に行きましょうよ。
そうしましょうよ。


保健師として関わる人の中には、「明日」まで生きられない人がいます。

病気やケガや虐待や自死で
「明日」を迎えられない人がいます。

たくさんの「明日を迎えられない人」と関わる中では、自分が本当に保健師であるべきか悩んでしまうときがあります。


1日でいいから「明日」を迎えよう。
少しだけ気分よく「明日」を迎えよう。

そのためには
強い意志が必要で、なんとか明日につなげるためのシステムが必要だったりします。

この曲は、
「なんとしてでも明日に向かおうぜ」という激励の曲です。

ありがたいです。

いい曲だ…。




サンボマスターの曲に「輝きだして走ってく」という曲があります。


間違えんなよ 終わりの景色だとか
時間は止まらないって 悲しいサダメと言うけど
終わらないよ 一瞬が過ぎてくだけ
ほら次の瞬間だぜ  だから簡単に終わらせんなよ

負けないでキミの心  輝いていて
大丈夫 と声が聴こえる
キミ自身をまもっておくれ  自分を責めないで
キミこそ 待ち望んだ人だから

悲しい魔法を僕らかけられても
自由になれるさ 必ず

サンボマスター「輝きだして走ってく」より


「みんな死なないでくれ」
「生きていてくれ」
「負けないでおくれ」
「自由になれるさ」
「大丈夫だよ」

サンボマスターの曲はいつもまっすぐで、
僕がこれを言葉にしてしまうと恥ずかしくなってしまうんです。

それでも、
サンボマスターはいつでも言葉にしてくれる。

僕が言えないことを歌ってくれています。

嬉しいな。
ありがたいな。





音楽はたくさんの歌詞を生みました。

そのたくさんの歌詞に救われている人がいます。

僕も救われています。


保健師という仕事は、言葉を使う仕事です。

寄り添う時の空気感とか距離感とか。
そういう非言語的なスキルは存在します。

それでも、
やはり人間として関わる中では「言葉」が大事になってきます。

僕たち保健師の言葉で救われている人たちがいます。

保健師が寄り添い、話して、引き出して、繋げていく作業の中で救われる人がいます。

だからこそ、
「表現の幅」を意識したいし、「感情に働きかける言葉」というのを使っていきたいものです。

そのヒントは歌詞の中にありそうです。

音楽から、歌詞から学んでいきたいと思います。






保健師が何をしたいって、
「死なないようにする」ことだと思います。
「不安を無くす」ことだと思います。

誰にも言えない孤独だとか
君の不安を終わらせに来た
君が生きるなら僕も生きるよ
ロックンロール イズ くたばるものか
ロックンロール イズ ノットデッド!
ノットデッド!

サンボマスター「ロックンロール イズ ノットデッド」より

そうなんですよ。

保健師は、君の不安を終わらせに行くんです。

ロックンロール!
イズ!
ノットデッド!!!!


サンボマスター「ロックンロール イズ ノットデッド」





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