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fituのお直し職人にインタビュー。スウェットのお直し事例を職人自ら詳しく解説

世の中には洋服のお直しサービスが数多く存在します。皆様もお直しサービスをご利用された経験もあるのではないでしょうか?

筆者である私も数多くの洋服のお直しサービスを利用してきました。しかし、私たちサービス利用者が持ち込んだ洋服がどのような工程を踏んで、どのようにお直しをされ、どのように私たちサービス利用者の元へ届くのか?気にはなっていたものの、知る機会がありませんでした。

私は「fitu」ローンチにあたり、お直し工場に出向く機会がありました。この機会にお直しサービスがどのような工程を踏み、皆様の元に届くのか、お直し職人へ徹底取材してきました。

あまり世に出回らない情報だと思います。工場見学をしているような気持ちでこの記事を気軽に読んでみてくださいね。

スウェットのお直しが完了するまでの流れについて

今回お直し職人に密着し、お直しの流れを確認したところ大きく4つの作業工程に分かれます。

  1. お直し品の縫い目を解く作業

  2. お直し品をカットする作業

  3. お直し品の縫製作業

  4. お直し品のプレス作業


各工程の中でも、お直し職人がこだわりを持って丁寧にお直し作業を完了させるための工夫が施されています。今回はお直し品が完成するまでの流れだけでなく、お直し職人の工夫についても詳しくお伝えしていきます。

スウェットのお直し箇所は「袖丈詰め」「着丈詰め」の二箇所

今回お客様からお預かりしたスウェット

今回「fitu」をご利用いただいたお客様からお預かりしたスウェットは黒い裏起毛のスウェットです。胴回りにカンガルーポケット※がない一般的なスウェットです。

ここからは、なんの変哲もないスウェットがどのような工程を踏んでお直しされるのか、詳しくお伝えしていきます。

※カンガルーポケットとは
衣服の胴回り、前身頃についた大型のパッチポケットのことです。
プルオーバーパーカーなどに主についているポケットのことです。
カンガルーの腹部を連想させることから「カンガルーポケット」という名前がつけられています。

【スウェットのお直し第一工程】まずは縫い目を解く

お直し職人がスウェットの袖の縫い目を解いている

お直し職人にインタビューした結果、一番大変な工程が縫い目を解く箇所だと教えていただきました。

理由としてはスウェットの袖や裾に縫い目が二重で入っているケースが珍しくありません。

縫い目を解いた状態

こうした縫い目を解く作業を行う場合、「縫い跡が残らないように」「ほつれないように」気をつけて丁寧に縫い目を解く必要があると教えていただきました。

この工程を丁寧に行う際に一番時間がかかってしまいます。

【スウェットのお直し第二工程】解いたスウェットをカット

お直し数値に合わせて印をつけてミスが内容にカットする

丈詰めというとカットするのが当たり前だと思います。スウェットも丈詰めを行う際カットが必要です。

スウェットの袖先や裾には「リブ※」がついています。先程のフェーズでまずはリブを外し、今回のフェーズでリブを外したスウェットの袖、着丈をカットします。

※リブとは
リブとは肋を意味する言葉。肋骨のように畝があるような編み方をしています。伸縮性が高いのが特徴で、リブをつけることにより、伸縮する際に洋服の生地へのダメージを軽減させてくれます。

カットする前にアイロンをかけて生地がよれないようにしている

カットする際はアイロン掛けをし、生地がよれないようにする必要があります。

しっかりとアイロンがけをし終えた後に袖や着丈をカットします。

【スウェットのお直し第三工程】分解したスウェットを縫う

カットした裾とリブを縫い合わせている。

いよいよ前工程で分解したリブとスウェットを縫い合わせる作業が始まります。

カットした箇所がほつれないにようにロックミシンをかけている

スウェットなどの編み物をカットし縫い合わせる際はまず「ロックミシン※」を使って、カットした箇所のほつれを防ぐ必要があります。

※ロックミシンとは
ロックミシンとは生地の端がほつれないよう、かがり縫いにしたり、ニット素材など伸縮性の強い生地の縫い合わせに特化したミシンです。

ロックミシンをかけた際に照準がずれたケース。
お直し職人がハギレを使って実践してくださいました。

お直し職人にインタビューしたところ、ロックミシンの扱いは気をつける必要があります。ロックミシンで縫う場合、縫う場所がズレると生地がカットされてしまうため、縫い目の照準を合わせる必要があります。

縫い目の照準を合わせるために、職人が行っている工夫

リブと袖を縫う際にズレが発生しないようにチャコペンで印をつけて縫い目の照準を合わせる

「fitu」のお直し職人の作業風景を見ていたところ、カットしたリブと裾、袖を縫い合わせる際に、チャコペンで印をつけていました。

裾にもチャコペンで印をつけて縫い目の照準を合わせている

今回インタビューさせていただいたお直し職人は慎重派とのことで、カットしたスウェットとリブに八箇所も印をつけて縫い作業をしているそうです。

「fitu」のお直し職人が日々いかに丁寧にお直し作業を行っているのか、自分の目でみて改めて理解できました。

【スウェットのお直し第四工程】プレス作業

お直しが終了し、プレスをかけ終えたスウェット

お直し作業を終えた洋服はそのままお客様のもとへ送られるわけではありません。お直し完了後にしっかりとシワを取る「プレス作業※」を行います。

※プレス作業とは
縫製を終えた洋服にアイロンをかけ、シワを取る作業のこと。
縫製を終えた後に最後アイロンを丁寧にかけることにより、洋服のシワだけでなく、生地のよれなどを消すことができる。

「fitu」のお直し職人が丁寧にお直しした品物をシワだらけのままお客様の元へお届けすることはできません。「fitu」運営者である私からしても、お客様からお預かりしたお品物は、綺麗な状態でお返したいという気持ちがあります。

お直し作業、プレス作業を終えたスウェットの袖

「fitu」ではお直しした後に、専用のプレススペースでシワを取る作業を行います。今回密着インタビューした結果、「fitu」の強みはただ直すだけでなく、お客様の元へ届けるという工程も大切にしていることなのではないか?と思います。

「fitu」は自宅にある洋服だけでなく、ECサイトにて購入する洋服のお直しも簡易的に行えます。
もし、普段洋服のサイズにお悩みがある方はぜひ以下サイトをご覧ください。

fitu WEBサイト


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