やまなしの甘酸っぱい発酵した香り
毎年、台風の風で木が揺さぶられ荒れるころ、やまなしが転がっていないかなぁ~と こっそり行く場所があります。
大瀧神社の大蛇ヶ淵へ降りる道。
今年も、甘酸っぱい発酵した香りが漂っていました。宮沢賢治の『やまなし』を連想してしまう。
「そこらの月あかりの水の中は、やまなしのいい匂いでいっぱいでした。
間もなく水はサラサラ鳴り、天井の波はいよいよ青い焔ほのおをあげ、やまなしは横になって木の枝えだにひっかかってとまり、その上には月光の虹にじがもかもか集まりました。
『どうだ、やっぱりやまなしだよ、よく熟している、いい匂いだろう。』
『おいしそうだね、お父さん』
『待て待て、もう二日ばかり待つとね、こいつは下へ沈しずんで来る、それからひとりでにおいしいお酒ができるから、さあ、もう帰って寝ねよう、おいで』宮沢賢治 『やまなし』より」
毎年、やまなしを手に取っては、蟹の会話を思い出してしまう😄。
いつか、やまなしで天然酵母パンを作ってみたい野望を描いてます。
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