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髙木フトシラジオ出演 1/30狛江FM 狛江交錯点 「フトヤナのレコーディング日記2025~新春。」

 2025年2月1日。髙木フトシ最新音源「Skin  job isolator」が浅草goldsoundsワンマン「歌う幻影」にてリリース開始される。2019年に発売されたアルバム「Chaos / Ending」から6年振りの新音源だ。

 狛江FMにて加藤卓雄氏がパーソナリティを務める番組「狛江交錯点」に髙木フトシのアルバムの制作状況、秘話を1年半に渡り伝えてきた企画がある。毎回、髙木フトシとアルバムプロデューサーであるYA/NAがゲスト出演している。企画タイトルは「ふとやなのレコーディング日記」。毎回、2人が興味深いレコーディングエピソードを届けるものだ。
 今回、新作発売前に彼らが番組に出演しアルバムについて語られた。アルバム制作にあたっての制作者の立場に立った貴重な話しである。
 その中で髙木フトシは「すごく嬉しい。ただただ嬉しい。やっと。やっと渡せるっ。てかみんなに。やっと届けられるって感じですよね」「感無量です。やっとここに辿り着いたよ」など制作期間に2年をかけた生みの喜びを素直な言葉で伝えていた。

 そして、勝手ながら番組で語られた彼らの制作者として思いの言葉を要約してみた。


1.アルバム制作を振り返って

 YA/NA氏は髙木フトシの曼荼羅ワンマンライブの音像を音源で表現する難しさ、そしてその挑戦について語っている。髙木フトシの曼荼羅ワンマンライブは、その圧倒的な音像でファンを魅了している。そのライブの音像を音源で再現することは、自身にとっても容易ではなかったという。今回プロデュースした新音源は、ファンにとっては予想外の仕上がりになったのではないかと推測するYA/NA氏。完成した音源について、YA/NA氏は「多少賛否両論あるかな?」と率直な感想を述べ、この反応を予想していると語った。

 プロデュースする上で逆転の発想で作業を行ったという。仮に中途半端に音源を作ってしまった場合にその音源を聴いた人がライブに足を運ばなくなってしまったら本末転倒だと考えたのだ。むしろ曼荼羅でのライブで表現出来ないようなアレンジを実行したという。原点は「髙木フトシで感動してもらう」それが全て。アレンジにあまりこだわらず、髙木フトシの歌で聴いた人の感情が動くところに焦点を置いて作成したと語っていた。

 髙木フトシは音源を制作するにあたり、単純にライブでやってる音像音響を音源するのが難しく不可能。だから音源を作らないでいたと語った。

2.振り返って制作で1番大変だったこと

 YA/NA氏は髙木フトシの弾き語りをどの様にアレンジするか思考した時、ライブには勝てないと考えたと述べられた。その新音源の音像がライブと対等に持っていく演出は?と思考した時、思考は空で何も浮かばない時があったと。しかし、突然アレンジが降りてきたのだという。そのアレンジはどの曲もそれぞれ違ったイメージで降りてきたと語る。
 YA/NA氏は髙木フトシも日々戦いながら詩書き、曲作りをしているところを見てきた。このことがYA/NA氏にとって支えになり戦うことが出来、新音源リリースまで辿り着いたということが語られた。

3.音源レコーディングに至る流れ

 髙木フトシは曼荼羅ワンマンライブ後にYA/NA氏に「フトシくん音源作んなきゃ駄目だ」と伝えられたと語る。当時、髙木フトシ自身としては音源制作の作業についての考えは「古くさい」というものと、音源制作に必要性を感じていなかったということだった。しかし、YA/NA氏より「髙木フトシの音楽は子供たちのために音源を残さなきゃいけない」と言う熱い思いを聞かされ考えを一変したということだった。

4.新譜を聴く時は。。

 髙木フトシは新音源Skin job isolaterは「タイトル」「ジャケット」も含めてトータルで楽しんで欲しいと。これらはテーマに沿ったものではあり、ジャケットを見ながら、歌詞を手にし聴いてくれると嬉しいと語られた。


5.Skin job isolator:アルバムタイトルの由来

 新音源Skin job isolatorは映画「ブレイドランナー」の出てくるアンドロイドが「スキンジョブ(人間もどき)」と呼ばれている。この「スキンジョブ」から想起されたと語られた。

 YA/NA氏は1曲1曲、楽曲を並べて新音源を通して聴いた時、髙木フトシをパソコンで整えすぎたと思ったと述べている。それが「人間もどき」につながったと考えを語られた。

 髙木フトシは「俺の声のようで、俺の声じゃない。でも俺っていう。。」と新音源の自身の歌声について述べていた。このことから「人間もどき」というタイトルが良いのではという発想になったということだった。
 ここで髙木フトシより映画「ブレードランナー」に出てくるアンドロイドが「スキンジョブ」と呼ばれていることを明かされた。続けてアンドロイドの中にある「絶縁体」それが「アイソレイター」。髙木フトシ、彼自身の持ってる「絶縁体」がどこにあるのか。それがこの新音源で表現出来ている様な気がすると述べた。それはYA/NA氏の音ありきであるといことが語られた。


 以上である。この彼らの思いを聞いてとてつもない名盤が出来上がったのだと思わせてくれた。
 語りの中でプロデューサーYA/NA氏がこの作品は聴く人たちから賛否両論出るかもしれないと語られるところがとても印象的であった。それは髙木フトシファンからこの作品に対しての期待値がとても高いから言えることであろう。
 
 私は髙木フトシのライブを体感し、彼の作品を待ち望んだ者として、このYA/NA氏の言葉にはファンへの誠意と作品に対して誠実に向き合っていることを感じた。そして、YA/NA氏が髙木フトシ本人、髙木フトシの音楽へのリスペクトを持っていることを感じ、私の作品に対しての好感度、期待度はより一層高まった。仮にこの作品が想像する音像と違ったとしても、この作品は最善最高で作りあげられた作品であり、沢山ある表現の中で最善最高に選択された1つの作品として楽しもうと思うのだ。
 プロデューサーYA/NA氏の作品制作の思いを聞いて作品の出来を否定する気持ちは1ミリもない。髙木フトシ、YA/NA、彼らが作品制作に最善を尽くし作り上げ生み出された作品が今この世界での最高の作品であると思うのだ。

 新音源を手にした暁にはライブでの髙木フトシの音楽世界をより一層楽しめるのではないかと思う。髙木フトシの新音源「Skin job isolator」、髙木フトシ音楽世界を味わう最強のツールが加わるのである。


 紆余曲折ありながらもこうして新音源リリースにこぎ着けることが出来た髙木フトシ。彼はラジオ内で今の気持ち聞かれ「感無量」と答えていた。そんな彼であるがこれで終わりではない。またここから先へと進み続け、最強にして最高の音楽を届けてくれるに違いない。それが証拠にすでに彼が次の作業に移っているというのだ。これはまた「Skin job isolator」とは違うアプローチの髙木フトシの音楽世界であると言う。ギター1本と彼の生歌での音源制作に着手していると。これはまた期待出来るものであろう。しかし、今はこれから世に放たれる髙木フトシの新音源「Skin job isolator」を思う存分に楽しんでいきたい。

 音楽に興味あるものは髙木フトシの「Skin job isolator」は必聴である。


“ジャケは「白い砂の砂漠で、、、霧がかかってるような感じ」と伝えただけで。 最高でしょ。 それは多分、僕らがいる本当の現実の世界。 楽しんでくれたら嬉しいな。”
    (髙木フトシ公式HP 20250129ブログより転載)


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