老母と私の農作ノート80
雨の日
今日は朝から雨が降り続いている。窓の外を見ると、道には車が多く、渋滞が続いている。この雨の中、何となく落ち着かない気持ちで家の中を歩き回っている。実家には老母が一人で住んでいるが、雨の日には何もすることがないだろうなと心配になる。ただ自分ももうすぐ出勤しなければならない。あの混雑の中ではいつもより出勤時間はかなりかかるだろう。
毎週土曜日には、実家の庭や畑の整備をするために足を運ぶ。不要なものを燃やしたり、草を刈ったりと、普段は忙しい週末になるのだが、今日の雨は影響することはないと思う。天気予報では土曜日には晴れると聞いて少しほっとする。どうやら、週末にはまた庭仕事ができそうだ。
現在は庭仕事よりも二階の片づけをしている。今まで手つかずで会った部屋を、住めるくらいには改良したいと思う。現在は狭いマンション暮らしであるため、三人の子供たちが全員結婚した今は正月の帰省先としては非常に手狭になっている。三家族を迎え入れるような場所は私の実家ぐらいしかない。そのための整備である。庭の整備は大体終えているので、家の中の整備にかかったというところだ。
昨日の夜、風呂から上がるとき、思わず鼻歌を歌いながら出てきたところ、妻が慌てて飛んできた。どうしたのか聞くと、私の鼻歌がうめき声に聞こえたという。思い返してみれば、昨年、私が倒れて頭を打ち、入院したことがあった。その時のことがトラウマになっているのだろう。妻は私の健康を心配してくれているのだと改めて感じるが、音痴とはいえ鼻歌とうめき声を勘違いされるのは正直がっかりだ。もう、変な鼻歌はやめようと心に決める。
今日の雨音を聞きながら、そんなことを考えていると、ふと実家の老母のことが気になる。雨の日には特にすることがなく、寂しい思いをしているのではないかと心配だ。今度の土曜日に訪れる際には、何か話のネタを持っていこう。そうすれば少しでも喜んでもらえるだろう。
庭の整備や不要なものを燃やすことが多いが、それが実家の庭や畑を守るために必要なことだと感じている。特に雨が降ると中止になることが多いが、晴れた日には一生懸命に作業をする。そんな日常の一コマが、私たち家族の絆を強めているのではないだろうか。
これからも、実家や家族のことを大切にしながら、日々を過ごしていきたいと思う。雨の日も晴れの日も、家族と過ごす時間は貴重で、大切な思い出になるのだから。