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【ポジポジ病】トレード回数が増えてしまうと、負けや損失も比例して増えるのはナゼか?

 

1.トレードすればする程、負けていく

 
普段よりトレード回数が多くなってしまった時に限って、結局は損失と疲労だけしか得られなかったという経験があると思う(ポジポジ病、無駄打ち、乱発などとも言われる)。

 
で、さっそくだがタイトルの答えは、 

「トレード回数が多くなってしまう時は、つい感情的になり、優位性の低い場面でのトレードを繰り返してしまっていることが多いから」

 
 
ということになるだろう。
 
   
「そんな当たり前の事を…」
と言われそうだが、あえてちょっと掘り下げてみる。
 
というのも、もしこんな質問がきたらどうだろう。 
  

「いくら感情的でも、ランダムにトレードした場合、相場は上がるか下がるかの二択なのだから、トータルプラマイゼロくらいで終わってもおかしくない。なのに、ナゼ必ずと言っていい程に負けに傾くのか」

 

 
これに答えるのは簡単なようで、ちょっと考えてしまうのではないだろうか。 
  

2.トレードを乱発するとなぜ負けに傾きやすいのかをちょっと深堀してみる


 
つい感情的になってトレード回数が増えてしまう時、キッカケは複数考えられる。
 

例えば
 ・損切りや機会損失
 ・積み上げた利益を減らした時
 ・急なボラの高まり
 ・急激な値動きへの飛び乗り
 ・甘いトレードが引き金となって
 
 
など様々なキッカケで感情トレードによるポジポジ病が発病する。 

キッカケとなる出来事がトリガーとなるワケだが、
その日の気分や体調、日常であった出来事、収支の状況、当日の相場状況など、トレーダーを取り巻くあらゆるモノが複雑に絡み合い負の感情が鬱積しているときに、トリガーが引かれやすい。

   

一旦感情的になってしまうと、通常では適度に抑えられるべきハズの2つの感情的思考が強化され、それを原動力にトレードをし続けてしまう。
 
2つの感情的思考とは次の通り。 
  

 ①絶対に利益を得たい(利益への欲がいつもより強烈)
 ②絶対に損失を避けたい(損失を強烈に避けたがる)

 
 

これらの感情的思考は、それぞれ以下のような行動を引き起こす。
  
 
 

「①絶対に利益を得たい」という感情的思考にみられる行動


 
・数ある利確目標がある中で一番遠くの利確目標を重視する
 ・実際の相場の動きがあまり目に入らず、金額のことばかり考える
 ・レンジ相場で順張りし何度も抜けを狙ってしまう 
 ・トレンド終期が懸念される中で順張りでの利幅を期待する
 ・不利な逆張りで値幅を狙ってしまう

 ・絶対に利益が欲しいため利確を急ぎすぎてしまう
 
⇒いずれの行動も、利益を小さくする結果を招きやすい。
(それどころか上5つは、利確を逃して損失となることも多々ある)

 

「②絶対に損失は避けたい」という感情的思考にみられる行動


 ・損を確定したくないため損切りしない
 ・損切りラインまで来ても一旦無視し戻りを期待する
  
 ・損失が膨らむのが怖いため少しの逆行で切る行為を連発する
   
⇒いずれの行動も、損失を増やす結果を招きやすい。

  

要するに、
  

①と②の感情的思考によって行うトレードは
それぞれ《利益を小さくする力》と、《損失を大きくする力》を持っている。


  

この2つの力で、感情的になりトレード回数が増えると、トータルで負けに傾きやすい(期待値がマイナスのゲーム)。
 
これは、心理作用と相場の魔力によるものだ。
 
もし感情的トレードを乱発している自分に気が付いた時は、
期待値がマイナスであることを思い出してなるべく控えるか、どうしても気持ちが抑えられない時は、ロットをかなり下げるかなどして対処するのが賢明だろう。
 
  
 

 
  
 

(ポジポジ病が生じる根本的な原因や、それを防ぐための訓練方法はこちらで紹介している。無料部分だけでも役に立つと思うため目を通してみてほしい)

  
 
 

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