見出し画像

右脳革命~しあわせ脳の作り方~

どうも。こんばんは。いつもお疲れ様です。

あなたは誰かから嫌なことを言われたとき、長い間「嫌なことをぐるぐると考えてしまう」といった経験をしたことはないでしょうか。

私は、よく経験します(笑)

考えても仕方がないことをぐるぐると考え、一人で勝手にイライラしたり、不機嫌になったりしています。

このぐるぐる思考(自動思考)を止め、「しあわせ脳」になる方法が、ネドじゅんさんの「右脳革命」という本に書いてありました。

理論とスピリチュアル要素が程よいバランスで書かれた良書だと思ったので内容を簡単に紹介します!


1.ネドじゅんさんとは

大阪出身、昭和40年代生まれで、20代後半に心気症※を発症し、治療によって症状はなくなったものの、心気症気質がずっと続いていたことが悩みだったそうです。

※心気症(しんきしょう)とは、自分の健康や体の状態について過剰に不安を感じる精神的な状態や疾患を指します。実際には重大な病気ではないにもかかわらず、「自分は病気かもしれない」と強く思い込み、それに伴う心配や苦痛を感じることが特徴です。

ChatGPTより

そこで、心理学や精神医学をたくさん勉強し、独学で辿り着いた治療方法が「エレベーターの呼吸」と名付ける呼吸法だそうです。

このエレベーターの呼吸をひたすら繰り返すうちに、2016年に突然、頭の中の思考(自動思考)が消え、いつも温泉に入っているような「幸福感」に満たされるという体験をしたそうです(右脳革命)。

2.自動思考とは

心気症気質の方だけでなく、多くの人が「自動思考」に悩まされ、幸せから遠ざかっています。

自動思考とは、例えば下記のようなものです。

  • そういえば、今日の飲み会でこんなことを言われたな。あれは私のことをバカにして言っているに違いない。バカにしてくるような人が来る飲み会なんて行きたくないなー。

  • さっきの先輩からのメールだけど、明らかに常識外れだよな。どうして、論理的に考えてメールを打てないのだろう?頭が悪いのかな?

  • 昨日の夜に妻とケンカしてしまった。話し合いで解決しようと思ったのに、いくつか嘘もついてしまった。。今さら嘘でしたとも言えないしどうしよう。。

私自身も、お風呂に入っているときなど、無駄にこういうことをぐるぐる考えてしまい、一人で勝手にイライラしてしまったりします。

また、家族や友人に聞いても自動思考について皆共感してくれるため、自動思考を抑えることは人類共通の課題なのかもしれませんね。

ちなみに、私は悪想念を出すと、頭(頭皮に近いところ)がザワザワして悪い成分が物質化されている感覚があります。。(下記記事にも書きました)

自動思考の種類

自動思考には下記のように様々な種類があります。

  1. 感情的に巻き込まれやすい思考
    ・被害者思考:「どうして自分だけが」
    ・加害者思考:「あいつだけは許せない!」
    ・かまってちゃん思考:「あの人が好きだけど言えない。どうしよう」

  2. いまここで何の行動にも結びつかない思考

  3. 誰かとの仮想会話

  4. 誰かから見た自分を気にする思考
    「変なヤツと思われたのではないか」

  5. 止まれと命じても止まらない思考

私の場合は、「加害者思考」や「いまここで何の行動にも結びつかない思考」、「止まれと命じても止まらない思考」が多い気がします。。

3.左脳と右脳の働き

「自動思考」左脳の働きによるものだそうです。
そして、脳の神経細胞は、使われれば使われるほど強化されていきます。

つまり、自動思考を繰り返せば繰り返すほど、自動思考の出やすい体質となっていき、ひどい場合には「心気症」のような精神病に至ってしまいます。

とくに現代人は、論理や言語が発達しているため左脳優位になりやすく、自動思考が強く出すぎてしまう人が増えているのかもしれません。

ここで、左脳と右脳の働きをざっくりとまとめてみます。

(1)左脳の特徴

  • 言葉による思考を担当

  • 人間社会の中で生きることに特化

  • 「いまここ」に意識を向けるのが苦手で、過去や未来を考えるのが得意

(2)右脳の特徴

  • 直感を担当

  • 言葉の代わりに身体感覚を通じてメッセージを送る

  • 常に「いまここ」にいて、至福の状態で微笑んでいる

4.しあわせ脳とは

「しあわせ脳」とは、左脳ではなく右脳優位の状態で、自動思考が完全に止まり「いまここ」に集中でき、他者への愛や幸福感に満ちあふれた状態を指します。

そして、しあわせ脳には段階があり、下記のようにレベル分けができます。

しあわせ脳レベル0

  • 生きることへのしんどさがある

  • 自分思考、自分感覚が強い

  • 自動思考と意識が一体化

  • 自動思考に気づいていない

しあわせ脳レベル1

  • 大丈夫という感覚が少し生まれる

  • 感情と距離が取れる

  • 自分物語が薄まる

  • 自動思考が湧くが、ときおり気づける

  • 自動思考と意識の一体化が弱まる

しあわせ脳レベル2

  • 自分は大丈夫だと感じる

  • 体の内側に意識がとどまっていられる

  • 自動思考が湧いたらすぐ気づける

  • 自動思考は湧くが、意識への影響が弱い

しあわせ脳レベル3

  • 理由のない愛と平和な感覚がある

  • 「いまここ」に意識が集中していられる

  • 自動思考があまり湧かなくなっている

  • 自動思考はすぐに消すことができる

しあわせ脳レベル4

  • わたし感覚は小さく薄くなる

  • 大きな無意識がわたしを生きている
    「大樹がわたしを生きている感覚」

  • 自動思考まったく出てこない

  • 言葉による思考をしないでいられる

ちなみに私の場合は「しあわせ脳レベル1と2の間」くらいにいる気がします。頑張ります。。

5.しあわせ脳への実践ワーク

しあわせ脳に近づくためにはどうしたらよいのでしょうか。
ネドじゅんさん曰く、下記4つの簡単なワークを実践するだけだそうです。

(1)毎日、未来ピンを立てる

簡単に言えば、「ToDoリストを毎日書こう」ということです。
例えば、下記のような達成できそうな”予定”を書くイメージです。

  • 不燃ゴミを捨てる

  • 新しくできたカフェに行く

  • 川岸を散歩する

  • 卵を買う

  • エレベーターの呼吸を1分間行う

  • 好きな音楽を聴く

後述する自動思考を止めるワーク(エレベータの呼吸)をToDoリストに織り込む(未来ピンを立てる)ことで、無意識がワークの実践をサポートしてくれるようです。

(2)自動思考を止めるワーク

①エレベーターの呼吸

  • 毎日、最低1分行う

  • 自動思考に気づいたら、1分行う

  • 右脳革命※を起こすための目安は1万回
    ※自動思考が消えて幸福感に満たされる

具体的なやり方は、下記の通りです。
A.鼻から息を吸う
板がエレベーターのように喉から腹の底までズリズリと下りていくイメージ
B.口から息を吐く
板が腹の底から喉までズリズリと上がっていくイメージ

動画でもわかりやすく解説してくれています。

②いまここの呼吸

  • 外出中やメンタルが不安なときに1分行う

  • エレベーターの呼吸に集中できないときに行う

具体的なやり方は、
A.「いまー」と心の中で言いながら鼻から息を吸う
体の内側に雲のような意識が吸い込まれていくイメージ
B.「ここー」と心の中で言いながら口から息を吐く
逆に雲のような意識が口から出ていくイメージ

③思考改行エンターキー

自動思考が出てしまったときの対処療法として、「思考改行エンターキー」が有効だそうです。

PCのキーボードで良く文字を打っている方はイメージしやすいでしょう。
エンターキーを「タン!!」と叩いて、自動思考を改行(クリア)するイメージです。

(3)自動思考の解析

自動思考に気づいたら、その量(時間)や種類、その時の感情や感覚、そのときどのような対処をしてどんな結果が得られたのかを記録します。

自分の自動思考の傾向やクセがわかってくるので対策も打ちやすくなります。

(4)右脳散歩

これは行動のすべてをお腹に聞いて決めてもらい、直感で行動を決めるためのレッスンです。

散歩しながら次どこに行くのかお腹に決めてもらいます。
お腹に意識を向け、直感が示す方へ歩いて行きます。

6.エレベーターの呼吸【科学的解説】

気になるのは、「エレベーターの呼吸」を実践するとなぜ「しあわせ脳」になれるのかということです。

しかし、ネドじゅんさんの無意識(本体さん)からのメッセージは、
「わからない空白であってくれ」
「スカスカのわからないままでいてくれ」

だそうです。

とはいえ、私は理屈っぽく(理系だから?)、「なぜ?」というところを調べないと気が済まない質です。。

ざっと調べてみたところ、脳科学的にも「エレベーターの呼吸」が効果的であることが証明できそうなので、調べてみた内容をまとめてみます。

(1)マインド・マッスル・コネクション

「マインド・マッスル・コネクション」とは、トレーニング中に特定の筋肉を意識的に使うことで、その筋肉の活動を高める技術です。

意識することで脳(運動皮質)が特定の筋肉に信号を送りやすくなり、その筋肉がより効率的に収縮するようになるそうです。

これは、お腹に意識を向けることでも同じ効果が得られると考えられます。

お腹に意識を向けると、自律神経系(交感神経と副交感神経)に大きく影響するそうです。

(2)丹田呼吸法

また、お腹に意識を向けて呼吸をすることで下記のような効果が得られます。

  • 副交感神経の活性化: お腹に意識を向けてゆっくり深い呼吸を行うことで、副交感神経が優位になります。これにより、心拍数が低下し、リラックス効果が得られます。

  • ストレス軽減: 呼吸の調整はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を減少させ、精神的な安定感をもたらします。

  • 幸せホルモンの分泌:セロトニン(幸福感を高める神経伝達物質)やオキシトシン(愛情や絆に関連するホルモン)の分泌を促進します。
    セロトニンシステム、オキシトシンシステムの活性化につながります。

  • DMNの抑制:脳のデフォルトモードネットワーク(DMN※)が抑制されると、自己中心的な思考が減り、自己と世界の境界が薄れる感覚が生じます。また、DMNと自動思考は密接に関連しており、DMNが活発な状態では、ネガティブな自動思考が発生しやすい傾向があります

つまり、リラックスできてストレスが軽減し、幸せホルモンが分泌され、ネガティブな自動思考が抑制されます。

※デフォルトモードネットワーク(DMN)は、脳が休息状態の時に活性化する神経ネットワークであり、内部指向の思考プロセスに切り替わって自己認識や創造的思考が促進されます。外部からの刺激がない場合、例えばシャワーや散歩中のぼんやりしている時に働きます。脳のエネルギーの大部分を消費し、記憶の整理にも役立ちます。適度な活用で創造性が高まりますが、過度の活性化は避けるべきです。

Perplexity AIより

古来、文章を考えるのに適した場所として「三上(馬上・枕上・厠上)」がよく知られています。これは、デフォルトモードネットワーク(DMN)が働きやすい環境であり、創造的思考が高まるからでしょう。

私もお風呂に入っているときや、ランニング(散歩)しているときに、仕事の良いアイデアが浮かびやすいです。
ただ、お風呂ではネガティブな思考が発生しやすい傾向があります。。
脳科学的、心理学的にも証明されていたのですね!

(3)イメージング

エレベーターのように板がお腹の中を上下するイメージをすることで右脳が活性化するそうです。

そして、右脳が活性化すると、右脳の特徴である「全体を捉える」働きが強まり、自己と他者・世界との境界が薄れ、「すべてが繋がっている」感覚(ワンネス)を感じやすくなるとされています。

よって、お腹に意識を向けてゆっくりと深い呼吸を行い、幸せホルモンを分泌させつつ、エレベーターが上下するイメージをして右脳を活性化させることで「しあわせ脳」に近づけることが脳科学的にも証明されました。

7.まとめ

私もネドじゅんさんのように自動思考(ぐるぐる思考)を無くしたいので、「エレベーターの呼吸」を毎日実践したいと思います(目指せ1万回!!)

エレベーターの呼吸を実践することで、なぜ「しあわせ脳」になれるのかについても、脳科学的に証明できそうなので、単なるスピリチュアルだと敬遠せずに真剣に実践してみたいと思います!!

【余談】

そういえば、空海が中国で密教を学んだ際、恵果和尚から「大日如来は汝の腹中に在り」と言われたという話を聞いたことがあります。

どうして腹中なんだろうなと疑問に思っていましたが、ネオじゅんさんのおっしゃるように「腹」には「真我」「ワンネス」につながる何か特別な働きが隠されているかも知れませんね!


いいなと思ったら応援しよう!