ディズニー『ライオンキング』を復習!『ライオンキング ムファサ』鑑賞前に
私の年内の目標として、
『ライオンキング ムファサ』を鑑賞しに劇場へ行くというものがあります。
というわけで今回は、劇場に足を運ぶ前に、
ディズニーアニメーション作品である、『ライオンキング』に触れたいと思います。
あらすじ ~復讐と責任、成長の物語~
まずはアニメーション『ライオンキング』の物語の流れをおさらいしておきましょう。
主人公はプライドランドの王の息子、シンバ。
シンバが子供の頃、父親(王:ムファサ)は叔父によって命を奪われ、
叔父(スカー)からは「お前が父親を殺したんだ」とシンバは誤った刷り込みを受けて、王になるという責任から逃げ出します。
そのまま長い年月が経ち、大人になったシンバは、
幼馴染のナラと再会し、叔父が王になった故郷が荒れ果てているという報告を聞きます。
自分が王になるべきか、シンバは迷いますが、
故郷のために決意し、プライドランドに帰還します。
故郷に戻ったシンバは、
王として父親と同じ責任を負って群れの前に立ち、
ナラとともにプライドランドで暮らすようになる、という物語でした。
また、この作品を超実写版としてリメイクされた、同タイトルの作品がございます。↓
今回の『ライオンキング ムファサ』も超実写映画なので、
アニメというよりは超実写の前期譚という認識で良いのかなと思っています。
ムファサとスカーが子供の頃に出会い、
どのようにして別々の道を歩むことになったのか、というあたりを描いた作品が、2024年12月20日公開の『ライオンキング ムファサ』です。
『ハムレット』と『ライオンキング』
ライオンキングの比較作品として、
頻繁に『ハムレット』が挙げられます。
『ハムレット』はシェイクスピアの4大悲劇のうちの1つです。
『ハムレット』では『ライオンキング』と同様に、
主人公ハムレットの叔父が、ハムレットの父親(王)を殺して王位を奪います。
その事実を受けてハムレットは復讐を遂げ、自らも亡くなるという結末になっています。
「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」という、
復讐すべきか悩むハムレットのセリフは有名ですが、
叔父の裏切りの事実を知りながら、このまま生きていくべきか、
復讐を遂げることで決着をつけるか、という2択からきています。
ライオンキングの場合、
シンバは復讐のために故郷に帰るのではありませんでしたね。
叔父のスカーが父のムファサを殺したことは、
物語の終盤に、スカー本人の口から聞かされます。
ですがシンバも、目の前で父親を亡くしたという過去のトラウマから逃げて、今の自分で生きていくか、
自分の役割を思い出して、王として故郷へ帰るべきかという点で、
ハムレットと同じように葛藤し、過去と向き合って王になることを選びます。
ハムレットと異なる点は、
シンバはスカーにとどめを指すことはありませんでした。
かつて自分を追い遣ったスカーの言葉を、今度はシンバからスカーに投げかけることによって、シンバの復讐は終了します。
そしてスカーは自分の身勝手な発言によって、ハイエナと共に炎の中で自滅しました。
シンバは過去を乗り越え、
自らの手を下してスカーを処刑することなく、父親と同じ王座に立ちます。
『ライオンキング』とスワヒリ語
『ライオンキング』のキャラクターはスワヒリ語で名前が付けられています。
東アフリカを中心に、タンザニア、ケニアなどでは公用語として使用されている言語だそうです。
また、調べてみると、
世界的に見ても、かなり多くの人々に使用されている言語とされているようでした。
『ライオンキング』の主人公 シンバには
スワヒリ語で”ライオン”という意味があるのだそう。
映画の中でシンバは、
父の大きすぎる背中と、それに対して自分が王様の器ではないという葛藤をしますが、生まれ持ってまさに王になることを約束されていますよね。
ハリーポッターの息子の名前がアルバス・セブルス・ポッターという設定と同じくらい、生まれ持った名前を背負っている男、という感じがします。
(他作品ですみません)
また、映画の中で父親ムファサがシンバに何度も問いかけていた、
「思い出せ、お前が何者か」という言葉にふさわしい名前だと思っています。
シンバだけでなく、他のキャラクターもスワヒリ語が元になっているので、
是非好きなキャラクターの名前に意味を調べてみてください。
まとめ
今回は簡単に、
ウォルトディズニースタジオ作品『ライオンキング』を振り返り、
『ライオンキング ムファサ』に備えて復習をおこないました。
今や舞台化や実写化など、様々な媒体で愛される名作に成長した『ライオンキング』。
キャラクターの魅力や、愛や過去の苦しみを乗り越えるといったテーマ性が多くの人から共感を呼び、ここまで大きなコンテンツに育っていったのだと思います。
あとは個人的に、アフリカの大地を想起させるような、勇ましい人間の声がアクセントになった映画音楽も魅力だと思っています。
皆さんもこの冬、
『ライオンキング』の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。