骨になる
■2024年(両親81歳)
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父 火葬の日 続き(3)
10:30 終了の連絡が入り、1階へ移動。
「収骨室」という部屋に通される。
わたしと姉だけが呼ばれ、先ほど父が納められた火葬炉の前に再び向かう。
そこで、父の姿を迎える。
父は骨になっていた。
頭から足のつま先まで、全て骨。
一瞬、地面がぐらつく。
現実ではないような感覚になる。
わたしの腕をつかんでいる姉の手にグッと力が込められる。
その場で父の骨が上半身と下半身に分けられる。
わたしと姉で、父の骨を一つだけお箸で拾い上げ、骨壺に収める。
その後は、職員の手により骨壺に収められてゆく。