1/12 10時13分
■2024年(両親81歳)
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父 入院13日目 続き(6)
間もなく姉が戻ってきて、その後やっと医師が現れる。
今まで見たことのない男性の医師だった。
医師は特に前置きの説明をするでもなく、父の目の瞳孔を小さなペンライトで確認し、聴診器で胸の音を聴く。
全ての確認を終え、「全て消失している」と言われる。
そして一拍置いた後、モニターの時計の表示「10:13」を指して、「死亡を確認しました」と言われる。
うぅっ……。
認めたくなかった。
認めざるを得ない。
認めたくない。
…………。
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