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殺風景な居室

■2023年(両親81歳)

4/5 
二女、三女と訪問

母、やはりぼーっとしてすぐ臥せる。
尚子手製のケーキを差し入れる。二人とも美味しく食べてくれて嬉しかった。

※4/6日記より
「もうね、二人の部屋のなかが日増しに殺風景になってゆく。
写真、お盆、お皿、フォーク、スプーン、お箸、花瓶、メモ帳、ティッシュ、乳液、化粧水、ごみ箱、敷き物… あらゆるものが二人の手の届かないところにしまわれていく。
ごみ箱においては、そこに父がおしっこしちゃうとのことで撤去。
この間も、母さんのメガネのツルがガタガタになっていて返却される。父さんがかじったのでは? とのこと。
写真立ての裏側のコルク板も破った形跡有。

我々には理解しがたくとも、二人には二人なりの理論に基づいて、こうした方が良いだろう、こうしてみよう、という思考であらゆるものを破ったり千切ったり、移動させたり、口にしてみたりするのだろう。
しかし、そのまま放置では危険なこともあるため、どんどん部屋の物が収納され、何とも殺風景な部屋になってしまった。仕方ないのか。

最近はもうほとんど1Fで過ごしている様子。
1F食堂の椅子にぼーっと座っているのが大半でしょう。
居室に戻ってくるのはお昼寝と夜寝る時だけみたい。

まぁとにかく二人のことは常に心配、気がかり。
とにかく一日でも長く無事でいてほしい。ただただそれだけです。

父さんにおいては、私たちが会いに行っている最中は良く笑うし本当に穏やか! 
会話もはずむし、とても元気なんだよね。
だから、怒ったり奇行に出る様子なんて本当に想像できなくて。未だ信じられない。

母さんはまた最近臥せり勝ち。表情もぼーっとしてきてるのが懸念。
私が自分の娘だという意識もだいぶ薄れてきている感じだね…。
とにかくどうかご無事で!!」

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