寂しいみたい
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単身で訪問 10:30頃 続き(3)
母 「お年玉…持たないなんて、いるはいるからね、持たせないといけないから。」
尚子「そうだね。忘れないようにしなきゃ。」
母 「そうだね。うん。なんかたいへんだね。」
尚子「たいへんだね! 忙しいよね。」
母 「へへへ、行くのよそう。尚ちゃんと、尚ちゃんと…(わたしの腕に手を伸ばしながら)これは… 誰だっけ?」
またうつらうつら。
母 「さっき後ろまで、…尚ちゃんもよく見えてる。あたしなんか全然見えないよ。」
尚子「そう? 見えない? 尚子はいますよ。」
母 「うん、だからちゃんと後ろ見といてね。…しなきゃいけないんだって。」
尚子「そうだよね。
母 「なんか寂しいみたい。」