ケーキあげよう
■2023年(両親81歳)
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続いて15:30頃、母の入院先へ面会に行く。
週末は面会不可のため、1週間ぶりの再会。
ちょうどリハビリで外に出ているとのことで、談話室で待つよう言われる。
歩いているなら何より!
しばらくしてリハビリを終えた母が車いす姿で連れられて来る。
腰ベルトが付いていて、車いすから自力で立ち上がれないようになっている。
顎にマスクがかかっている。
この一週間で顔のむくみも取れ、かなりスッキリとした表情。
目にも輝きがある。
母 「二人ぐらい、前のパン屋さんに…」
尚子「パン屋さん行ったの?」
母 「うん。」
尚子「そう! 良かったね!」
母 「うん。何とかなったよ。」
尚子「それは良かった良かった! 今日いい天気だから。」
母 「あぁ、本当? 良かったねぇ。じゃあまた何とか、今日来るかなぁ。来てくれるといいねぇ。」
尚子「どこも痛いとこない?」
母 「他にはない。大丈夫。」
尚子「お父さん、日曜日81歳になるよ。」
母 「(遠くを眺めながら)ふぅん。」
尚子「お母さん何あげるの?」
母 「ちゃんとしたケーキと…、ケーキあげよう。」
尚子「ケーキ作る?」
母 「ここじゃ作れないでしょう。」
尚子「うん。おうち帰ったら作ろうか?」
母 「ねぇ。作ってもいいけど、ここじゃダメだもんね。」
尚子「お父さん甘いの好きだもんね。」
母 「そうそう。」
尚子「喜ぶね。」
母 「うん。」
尚子「じゃあお祝いしよう!」
母 「うん。そうだね。」
会話も通じる。
母は目をきょろきょろと動かし、色々なところを見ながら受け答えしてくれた。
だいぶ調子が良さそうだ。