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散歩と写真21/? 会津若松、清流と湯治

「夏、どこに行く?」
妻との会話である。いつもはうだうだしながら結局どこも行かないことも多い我が家。そんな例に漏れて福島は会津若松。

初の福島である。二年ぐらい前から妻もぼくも「福島に行きたい、福島に行きたい」とことあるごとに連呼していた。
行けばすぐの距離なのに。日々のあれやこれやは旅行の優先順位を澱ように落とす。

夏の暑さとお盆の疲れ、二人が決めたことは「温泉に入ろう」。

妻は民芸品が好きで。赤べこ、起き上がり小法師、漆器、etc…食べ物も美味しいだろうし、ぼくとしても初の福島、とても楽しみだった。

東京駅から新幹線に乗ること1時間。郡山に着く。

郡山から在来線に乗る。さらに1時間ほど揺られながら着いたのは会津若松駅。

駅のホームに赤べこ。さすが聖地である。民芸。

桃鉄にも駅があるぐらいだから大きな街かなと思ったら、The 地方感がある、落ち着いた街。行ってみないとわからないね。
ホテルの送迎バスに挨拶をし、いざホテルへ。


運転手さんはとても陽気な人で、バスガイドのように白虎隊の話、飯盛山の話、猪苗代湖の話、美味しいご飯の話をしてくれた。流暢な説明のそれは毎回この話をしているんだろう。そういうの、いいよね。

ローカルな人の繋がりは割と好きな夫婦なので相槌を打ちながら話を聞く。窓からは漆器を売っている店が見えた。

ホテル着。
なんだろう、フロントの人に温かさを感じた。部屋にお付きの人もいて、いろいろ説明を受けた。そんな対応に慣れてない我々。よくしてくれてありがとうございます。

部屋に入る。

実はぼくのささやかな夢の一つに清流に臨んでいる部屋に泊まる、というものがある。関東平野のど真ん中で生まれたぼくは大きい川しか見たことながい。鬼怒川、利根川、小貝川。近くの霞ヶ浦はヘドロにまみれていた幼少期である。清流は釣りゲームの中でしかありえない存在だった。

今回は、妻の民芸旅行にかこつけてそんなホテルに泊まった。

夢叶う

せせらぎだけが耳に入る。浅い川に泳ぐ魚が見える。

漆の艶



しばらく部屋の外を眺めていたら妻が興奮した声をあげていた。
「茎茶だ!」

お茶にハマっている妻。どうやら備え付けのお茶が美味しくて中を見たら珍しいお茶だったらしい。

新芽の茎だけを抽出したお茶、らしい。


そのあとはゆっくり本を読んだ。妻もゆっくりしてるっぽくてよかった。
ご飯の前にお目当ての温泉へ。のんびり浸かって疲れを癒す。

ご飯には鮎が出てきた。


ご飯の後、外を散歩する。清流と庭園が合わさったような場所があった。

水の飛沫は一期一会

ゆっくり眠り、朝も散歩をする。

ホテルをあとに。

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会津の民芸はとても面白かった。のに湯治の話で終わってしまった。民芸の話はまた今度。

江戸時代から続く民芸店。お楽しみに。(掲載許可済み)

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