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「ボックス21」(アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム著、ヘレンハルメ美穂訳、ハヤカワ文庫)

読了日: 2024/3/2

 シリーズ2作目まで遡ってきました(1作目『制裁』は既読)。エーヴェルトのパートナー(アンニ)に何があったのか知りたかったので。
 その点は充足されたのですが、予想外だったのは、シリーズ中本書が最も面白いということでした(『3時間…』『3年間…』は未読です)。
 初期作品でありややディテールの粗削りなところはありますが、ストーリーの構成と複層感とても良くできていると感じました。これはシリーズ化に邁進するだろう。
 表紙帯に「ラスト三行、心をえぐられる。」と吹いてますが、予測範囲内のものでした…。


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