『誰も農業を知らない プロ農家だからわかる日本農業の未来』(有坪民雄著、原書房)
読了日: 2024/10/29
国内の農業はかくあるべきとの論説は農業従事者に響かず机上の空論となり、農業への将来展望を描ききれていないとの前提です。
論説者、政治家、農協、農家、いずれも農業全体を把握しきれず、現状課題への実効性のある解決案もまばらのようです。
並行して諸事誤認識も明示してくれます。『沈黙の春』(レイチェル・カーソン)以降の正しい認識と誤った認識を現代でも引きずって農薬、遺伝子組み換え、ゲノム編集などへの非科学的な排除行動(デマや暴力行為)に対する現場を説明してくれます。また、大規模化、法人化などへの空想と実態なども明示してくれます。