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『ボタニストの殺人 (上・下)』(M・W・クレイヴン著、東野さやか訳、ハヤカワ文庫)

読了日: 上 2024/10/5、下 2024/10/11

 版を重ねるごとに(事件を経験するごとに)面白くなってきてると思います。ふたつの事件がパラレルに進行して行くのですが、一方は動的に、もう一方はやや静的に、そしてやがて絡んでゆきます。密室殺人を書いてみたかった(あとがき)とのことですが、(一方は)その目的がよく達成されているのではないでしょうか?一読書としてそう感じました。
 今作は上下二巻構成でした。オリジナルの構成に倣ってのことか(そうであれば致し方ないのですが)、やや残念に感じました。ボリューム的には一冊にまとめられると思います。 次作は来年邦訳版がリリース予定とのことで、楽しみです。シリーズ初版から読んでますが、本作はたまたま書店で発刊まもない頃に見つけました。なぜリリース情報をチェックできていなかったのだろうか。Amazonだけではなくたまには書店を歩かなければならないと感じました。

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