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野菜づくりに肥料はいらない!
このnoteをご覧頂きありがとうございます。
前回の自己紹介の記事では、生態系理論(エコロジカルセオリー)を構築する前の経緯について述べさせて頂きました。
今回は生態系理論における野菜づくりについて、かなり大雑把に説明させて頂きます。
【肥料って??】
一般的に野菜を作るなら、必ずといって良いほど肥料を土に入れて栽培される方がほとんどです。
プロの農家さんも家庭菜園の方でも関係なく、何かを栽培するために肥料をどのくらい入れるか考えます。(施肥設計と呼ばれるもの)
「野菜の作り方」などで検索すると土づくりが重要で、
野菜づくりに必須な三大要素として窒素(N)リン酸(P)カリウム(K)
このバランスを野菜によって変えましょう、という説明がされています。
ホームセンターなどで販売されている肥料袋に「8・8・8」のような数字が3つ書かれているのを見たことありませんか?
これは100g中に何gの成分が入っているのかを表しており、
「8・8・8」の場合、左から順に窒素・リン酸・カリウムが100g中8gずつ入っているということになります。
よくある栽培方法の指導として、
10㎡で窒素100g、リン酸150g、カリウム100gになるよう肥料を散布し、生育状況の合わせて追肥しましょう。
という説明があったりします。
しかし、一般的にN・P・Kとは何なのか、どう必要なのか、何がどう作用して最初に土壌に撒くのかなど何も考えずに言われた用量を使用する方がほとんどです。
ウクライナの戦争や円安などによる肥料高騰で離農する方が多くなっている中、そもそも肥料とは何なのか、絶対に必要なのか、改めて考えても良いのかもしれません。
【肥料はなくても育つ!】
土をつくる人である私が提唱する「生態系理論(エコロジカルセオリー)」
において、肥料という概念は存在しません。
肥料を土壌に散布しなくても野菜を作り続けています。
肥料食いと言われるようなニンニクですら、この通りです。
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これが無肥料、無農薬でできちゃうんです。
とてつもない根の張り具合で、収穫するのも一苦労でした。
【誰が森に肥料やってる?】
私が肥料を使わずに育つという説明をする際、必ずこの言葉を聞きます。
森の中の木々たちは人間が肥料を撒くことなく、毎年新芽を出し、花を咲かせ、実をつけます。
農業とは違って、結実したものを持ち出すことがないからだと言う方もいらっしゃいますが、実際のところは猪やタヌキ、鹿やアライグマなど様々な獣や昆虫によって、実を食べられています。
それでも森の中では毎年のように植物が育っていくのです。
さらに森の中では誰も殺菌剤や殺虫剤などの農薬を散布しません。
それにも関わらず、虫によって食い尽くされている植物を目にすることはほとんどないんです。
何故自然の中では肥料がなくても育ち、農薬を撒かなくても病気や害虫の被害が少ないのだろう??
これにはしっかりとした理由があります。
【土・水・光、これで育つ】
今回は超大枠の理論なので、すごく簡潔に説明します。
具体的なひとつひとつのカテゴリーについては、順次詳細を述べていきたいと思います。
何故野菜を育てるのに肥料がいらないのか、
それは野菜などの植物が成長するのに必要な養分は自然界に存在するからです。
【土】の中に養分は含まれ、
【水】の中にミネラルがあり、
【光】があればエネルギーを生み出す。
これだけで実は充分植物は育ちます。
では、何故農業において肥料や農薬が必要で、
何かを与えなければ栽培できないと思われているのか。
次回、「大枠の理論」において、説明したいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。