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土をつくる人ってどんな人

このnoteをご覧頂きありがとうございます。

農業に携わること11年。
バイオスティミュラントという農薬でも肥料でもない資材と出会い8年。
その製造や販売の会社を立ち上げてから3年。
これまでに学び、感じ、経験し、構築してきたことを綴っていきたいと思っています。


【Who?】

・土をつくる人
・リゾームアンドルーツ合同会社の代表
・Baby Gardenというオーガニック農場の運営者
・年間130品目以上を栽培してきた畑の人
・生態系理論(エコロジカルセオリー)を構築している人

【Why!?】

両親の家系が食に関わる事業を行っており、小さい頃から食に対する興味関心が強い子でした。
大学を卒業し、銀行へ入行、食品の卸業を経て、食にまつわる事業を何かしようかなと考えていたころです。

とある方から、
「知り合いの農家さんに後継ぎがいなくて大変!あなた農業やってみない!?」と。

小さい頃に出会った経営者さんから
「困っている人が多ければ多いほど、解決できればそれは大きな事業になる。」
と言われたことを思い出し、
農業の後継者問題や農業の関する課題はひとりの方の課題解決ではなく、世界的にも大きな課題になるはずだと決心。

まずは農業における課題を自身で経験しなくては!と、すぐに農家さんのもとへお手伝いに行くことに。

そこから4年間、休日は年に数日という具合で栽培から販売までがっつりと学びました。

ここの農業のスタイルはなかなか珍しく、自身で栽培、収穫したものを、自身で直売所にて対面販売するというもの。

生産者さん同士だけでなく、料理人や地元の方、観光客など様々な方と直接話ができ、農業に対する考え、想い、何を求めているかなど多くのことを感じることができました。

ある時、マスクとゴーグルをして農薬散布した野菜を翌日に収穫し、減農薬で安全な野菜ですよと説明をする師匠を見て物凄く違和感を覚えました。

師匠は「収穫前日まで散布して大丈夫な農薬だから」と。

マスクとゴーグルをして散布しているのに安全ですよってどうゆうこと?
本当に大丈夫ならマスクもゴーグルもなしで良いのでは?
農薬はどんな成分で何故効いて、何故大丈夫なの??
そもそも農薬や化学肥料って使わないとつくれないのか…?

これが農業に対する大きな疑問と大きな課題を感じた出来事でした。

【How?】

世の中にはオーガニックで栽培している人がいるにも関わらず、
何故自分が学んでいるところはできないのだろう。

農家歴3年目にしてこの疑問を解決したいと様々な有機栽培の方の話を聞き、本を読み、有機資材を使った試験栽培を行いました。
このときに出会ったものがのちにバイオスティミュラントと呼ばれる資材です。(当時はバイオスティミュラントという言葉自体日本にはなかった)

農業と出会い4年が立ち、師匠の考え方とのズレが生じ独立を決意。

短期間で収穫できるものと思い、マイクロリーフという2-3週間ほどで収穫できる野菜をパレットや露地で栽培しました。

・化学肥料を使用したもの
・何も肥料を使わないもの
・有機肥料を使用したもの
・バイオスティミュラント資材を使用したもの

同じものを異なる方法で栽培し、シェフたちの舌を信じ、どのマイクロリーフが美味しかったのかなど、リサーチをしました。

味の評価では、
バイオスティミュラント>肥料なし>有機肥料>化学肥料

という結果に。

繰り返し栽培していくと、
化学肥料や肥料なしのところでは発芽すらしなくなる。
有機肥料は途中までは良いけど、生育がまばらに。
バイオスティミュラント資材ではずっと作れる。

このような違いも出てきました。

ただ、バイオスティミュラントの理屈も何もわからず、資材を取り敢えず使ってたら連作障害もなく作れるといった状態。

当時はバイオスティミュラントという言葉自体が日本になく、調べても理屈も何もわからない。

メーカーさんに聞いても使えば効果出るから!の一点張り。

具体的な理論を知るためにメーカーさんの代理店になり、使用している生産者さんの話をとことん聞き、失敗事例も成功事例も学びました。

けれども、根本がわからない。

いろいろあり、地元九州に帰ったタイミングで代理店から支社にならないかとお誘いを受け、メーカーさんの九州支社を立ち上げることになりました。

【What!】

メーカー側になりわかったことは、実はバイオスティミュラントを研究し、理論を構築している人が別にいたということでした。

50年近くも土や微生物の研究をし、バイオスティミュラントという名前が日本に入ってくるずっと前から自然の生態系を回復したり、整えたりする資材を作っていたのです。

これまで僕自身が勉強し、構築してきた理論や疑問に思ったことを投げかけ、スッと腑に落ちた瞬間でした。

しかし、逆にこの理論を理解し、受け入れ、実践してくれる生産者さんがどれだけいるのだろう…?と別の課題が生まれました。

理論をもっとわかりやすくし、しっかりと伝わるようにしなければ!と。

メーカーの社長が病に倒れ、九州支社は現在のリゾームアンドルーツ合同会社として独立することになりました。

ただの資材メーカーではなくトータルプロデュースができるようにと
企画や流通が得意なパートナーと共同代表となり、
僕自身は理論を伝えるための準備やそれを実践する圃場を構築。
理論を構築し、資材の製造ができるおじいさんとも組み、新しい資材の研究と実践する場をつくりました。

【We are】

我々リゾームアンドルーツ合同会社はバイオスティミュラント資材のメーカーという立ち位置だけでなく、
自然の生態系を整えるための理論を実践し、それぞれの悩み事や課題を解決するために活動しています。

この【自己紹介】を皮切りに生態系理論(エコロジカルセオリー)やオーガニックの栽培方法、農と食の社会課題を解決するために行っている活動など、様々なことをお伝えできればと思っております。

長くなりましたが、今後ともよろしくお願い致します。

土をつくる人

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