【読書】ユーモアは最強の武器である(ジュニファー・アーカー / ナオミ・バグドナス)
職場やプライベートで深刻な空気になったとき、誰かがボソッといったユーモアのある一言で場の空気が軽くなったことはないでしょうか。
行動科学の研究では、ユーモアを持って接しているほうが人間関係が豊かになるそうです。
「そうはいっても、ユーモアのある発言はもともとセンスのある人だからできるんだよね?」
大丈夫です。ユーモアは筋トレのように鍛え上げることができます。
今回はそんなユーモアについての本である「ユーモアは最強の武器である」をご紹介します。
笑いを忘れた大人たち
ある調査では、人びとが1日に笑う回数は23歳ごろから急激に減り始めることが明らかになっています。
23歳というと、大学を卒業して働き始める時期ですね。
学生までは友達とくだらないことで笑い合っていたのに、
働き始めると、笑顔と引き換えにネクタイを締め、パンツスーツを着て、急に「真面目で重要な人物」になってしまいます。
著書によると、ユーモアに関する4つのとんでもない思い込みがあるそうです。
1 ビジネスは真面目であるべきという思い込み
2 うけないという思い込み
3 面白くなくちゃいけないという思い込み
4 生まれつきの才能という思い込み
これらの思い込みを捨てて、ユーモアを鍛える方法を少し覗いてみましょう。
あなたのユーモアのタイプは?
ユーモアには4つの主なタイプがあります。
自分にとってしっくりくるユーモアのタイプを理解することで、ユーモアをより絶妙に、堂々と使えるようになるそうです。
あなたは次の4つのうち、どのタイプが当てはまりそうですか?
◆スタンダップ(攻撃的・表現力豊か)
天性のエンターティナー。笑いを取るためなら少々事を荒立てることもいとわない。
◆スイートハート(親しみやすい・さりげない)
ひたむきで誠実なタイプ。さりげなく振る舞うことが多い。
◆マグネット(親しみやすい・表現力豊か)
いつも上機嫌でみんなのムードを盛り上げる。
◆スナイパー(攻撃的・さりげない)
鋭くて皮肉っぽい、さりげないユーモアを好む。
あなたに当てはまるタイプは何でしたか?
自分のタイプを認識し、その上でその場にふさわしいタイプに切り替えられると大きな効果が生まれます。
ユーモアがもたらすメリット
ユーモアによって得られる恩恵は多岐にわたります。ユーモアがもたらすメリットにはこんなものがあるそうです。
地位が高く見える
ユーモアは他人から受ける印象を左右するだけでなく、他人に対する私たち自身の態度にも影響を及ぼします。
知的に見える
ユーモアのセンス、すなわちユーモアを発揮しユーモアをかいする能力があることは、知的能力測定と相関関係にあることが、研究によってたびたび明らかになっています。
交渉を有利に導く
ユーモアによって相手の警戒心を解くことができます。
目立つことで、記憶に残りやすくなる
ユーモアを使うことによってあなたの発言は興味深く感じられ、相手の記憶に残りやすくなります。
ユーモアの原則
ユーモアの核心は事実にある
「何か面白いことはないか」ではなく、「どんな事実が潜んでいるか」を問いかける。
あらゆるユーモアには、驚きとミスディレクションが潜んでいる
ユーモアは、予想と実際に起こった出来事の不調和から生じる。
大人になった今だからこそ思うのは、くだらないことほど記憶に残っているということ。
ユーモア、笑いというのは人の記憶に残りやすい。
この本に書いてある内容を実践してユーモアのある人になっていきたいです。
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