本屋・古本屋・図書館に休業要請は出ているのか?
今日から緊急事態宣言が出され、前回の宣言よりは強い規制が敷かれることになった。
これを受けて、Twitterでは「#書店・図書館への休業要請に強く反対します」というタグが一部界隈で拡散されている。
しかしこういう記事を見ていると、軒並み「古本屋は休業要請対象で書店は対象外だ」という理解がされている。
タグと内容が一致していない。
そこで東京都の休業要請の資料を見てみると、また違った姿が出てきたので、改めてここで整理しておこうと思う。
今回の東京都の要請内容
以下に、東京都が公開している資料「新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都における緊急事態措置等」の内容を掲載する。
事業者に対する要請内容は以下の4種類に分かれる。
本屋・古本屋・図書館への要請と対応
この中で、本屋・古本屋・図書館がどれに該当するかを見てみよう。
本屋
本屋はこの中の(1)施設規模に応じて休業等を要請する施設に「本屋」と記載されている。
ここは施設の規模として、
・1,000㎡超の施設には、「休業を要請」する
・1,000㎡以下の施設には、「休業の協力を要請」する
という形で分かれる。
(ちょい例外もあるが、ここでは関係ないので省く)
「休業要請」と「休業協力要請」って具体的に何が違うのかよくわからないところはあるものの、要請の強さが違うと思っておけばいいだろう。
ということで、書店は「規模次第」という結論になる。
古本屋
古書店はどうか。実は、上記資料に古書店そのものは出てこない。
そのため、問題になるのは本屋と古本屋を同じ扱いにして良いかということだ。
ここでの施設の種類は、新型インフルエンザ等対策特別措置法施行令第11条7号に基づいて分類されているので、同号を以下に引用する。
百貨店、マーケットその他の物品販売業を営む店舗(食品、医薬品、医療機器その他衛生用品、再生医療等製品又は燃料その他生活に欠くことができない物品として厚生労働大臣が定めるものの売場を除く。)
これを見る限り、新刊か古本かによって分類が分かれるわけではない。
であれば、古本屋は本屋と同じ扱いにして良いのではないか。
従って、古本屋も「規模次第」ということで良いと思われる。
図書館
最後に図書館だが、(5)その他の施設に含まれており、「入場整理の実施の協力を依頼」と書いてある。
結論
ということで、今回の結論を整理すると以下のようになる。
・本屋・古本屋:
施設の規模(1000㎡超えるかどうか)で休業要請or休業協力要請
・図書館:
入場整理協力依頼
ちなみに、これを受けて実際に本屋がどんな対応してるかということだが、例として三省堂書店の対応を見てみよう。
見てみると、東京ソラマチ店は臨時休業だが、神保町本店のような大きな店舗は時短営業で対応している。
このように、店舗によって対応が変わっているのが実情なので、自分が立ち寄るかもしれない本屋が空いているかどうかが不安な方は一度調べてみると良いだろう。
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