僧侶として大事にしていること
私は浄土真宗僧侶ですが、
他宗に対する敬意の念を持つこと
を大事にしています。
仏教はよく山登りに例えられます。
成仏するというゴールに向かって、
あらゆる方法で山を登ります。
これが宗派の違いでもあります。
険しい道をひたすら歩いて登ることもできるし、
ヘリコプターで頂上まで行くこともできます。
ちなみに、真宗は、
後者のように、自力ではなく「他力」に頼る教えです。
同じ仏教なのに全然違う。
それでも、「その道はあかん!」とか「それは間違っている!」
と人に対して押し付けることはしません。
相手の選択を大事にする。
(もちろん、真宗僧侶として
「ヘリコプター良いですよ!」とオススメはします。)
「正しいか、間違っているか」
ではなく、
「好きか、嫌いか」(自分に合うか、合わないか)
です。
人間はだれしも「自分が正しい」と信じています。
正義と正義で戦えば戦争になります。
「自分は正しくて、相手は間違っている」
という考えに至るからです。
そうではなくて、
「私はケーキが好き、あなたはお団子が好きなのね」
ぐらいに自分の好きと相手の好きを
両方大事にするのが良いと思っています。
蓮如上人の御文には、他宗を批判することを厳しく戒められています。
仏教徒として、僧侶として、
私が「こうありたい」という考えを書いてみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日をお過ごしください。
⇓大好きな楠木健先生の本を読んで「好き嫌い族」が素敵だと思い、この記事の着想を得ました。ご興味があれば読んでみてください。