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掌編|貴方と私と世界の終わり

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胸をギュッと締め付けられる瞬間ってあるじゃない、貴方に恋をした時、胸の苦しみに耐えられなくて、思わず眉間が寄っちゃうような、そんな瞬間って、これからの人生に、何度あるのかしらね、いくつになっても人間なのに、大切に重ねた年齢を社会が作った物差しで見て、何が遅い何が早いって、あなたに何がわかるの、そんな愚痴が出てきちゃうくらいだわこの世界、貴方もそう思わない、幸せって、言ってしまえば本人のデタラメな主観でも決まっちゃうわけじゃない、どんな境遇においても、その人が幸せって思うんならさ、幸せなのよ、あの人は不幸そうねって、私たちが言えるたちじゃない、デタラメな主観でいいのよ、私?愚痴ばっかこぼしてばかりで、そんな社会を憎んでいるから、そんな社会を愛せないから、幸せじゃないのよ、だってそうじゃない、何だかんだ言って、私が生きる世界は足の裏にぴったりくっついているもの、私の投影よ、社会の中に私を見ているのよ、私は私を愛せないのよ、貴方はどう?勝手だけれど、貴方だけは、どんなに貴方が貴方を嫌っていても、どんなに貴方が貴方を愛せなくても、貴方には幸せになってもらいたいわ、なぜって、貴方を愛しているからよ、私以上に貴方を愛している人間はたくさんいるかもしれないけど、それでもいいのよ、自己満足なのよ、それがもしかしたら、私の幸せになるのかもね、デタラメ?それでもいいのよ、幸せに思えるのなら

#掌編 #ショートショート #恋愛 #幸せ #戯事 #書き殴り

いわゆる、駄文