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乳がんの記録(ステージ1)⑨

退院したのは日曜日。

退院当日に同室から2人めのコロナが出たけど私はコロナの検査も普段の朝の血圧や体温の検査もなし。

万一コロナだったとしても野に放たれるのね。同室からコロナが出たとき濃厚接触者の私は予定通り退院させてもらえず、隔離されるのかもってドキドキしたけどいらない心配だった。

これは5類になったからかな?
扱いが変わったのね。

看護師さん達から「気をつけててくださいね」という言葉をいただきながら
無事退院できた。

とてもお世話になって素敵な方ばかりだったから「また是非」なんて挨拶したくなったけど、それはちょっと違うよな。でもまたどこかで会いたい、そんな気持ちになる看護師さんたちだった。


退院してすぐに向かったのは毎週日曜日の朝だけ漁港からお魚を持ってきてくれるスーパー。日曜退院でよかった。大きなヒラメを捌いてもらって今夜の晩御飯用に。

主人の運転で道の駅に行って野菜を買って。

普段通りの日曜日。
小さな小さなグラスに1杯だけビールをいただきそれでもう十分。ヒラメのお刺身としゃぶしゃぶ。ささやかな退院祝い。


退院後日に日に傷は癒えていく。
痛みも日に日に減っていく。

退院1週間後外来で手術箇所の診察。
それまでは入浴禁止。シャワー浴のみ。

ドレーンを抜いた脇の辺りがぶよんと大きく浮腫んでいるのは変わらない。「大丈夫か?」と不安になるくらい形状が醜い。けどこれはどなたも同じらしく徐々に収まっていくらしい。(実際少しずつ収まっていってる)

手術した箇所がとにかく突っ張る。手をバンザイするのが突っ張って痛い。そりゃそーだ。胸を切って縫い合わせてるんだから引き攣るだろう。

この突っ張りを固めてしまわないよう病院から言われているストレッチを一日2回必ずやる。やると突っ張りがなくなる。また固まってくるからストレッチで伸ばす。その繰り返し。

夜になるとヒリヒリとした痛みが襲ってくる。退院まえに回診に来た先生が「退院してからの方が痛みが出るので」と言ってらっしゃったけどこれがそうなのか。

乳がん先輩も今でも痛いと言ってたからこれは付き合っていくことなのかもしれない。

何か悪化しての痛みは怖いけど
それ以外は気にするものじゃないと思ってる。切ったんだから痛くて当たり前、そう割り切るほうが痛みが軽い(気がする)。


週に5日30分程度のウオーキングは閉経後の女性の乳がんリスクを軽減するデータがあるみたい。(閉経前の女性に関しては確立したデータは無いそうでした)
そう聞いてやらない手はないのだけど、この毎日30分ウオーキングというのが一番私にはハードルが高くどうやったら日常に組み込めるか模索してるところ。もう少し暖かくなると習慣化しやすくなるかな。

入院中の食事はとても勉強になった。
入院中の食事を参考にできるだけ野菜の量をできるだけ再現。

小麦・糖・乳製品を止めるように。
大豆製品を控えるように。
コーヒー緑茶は1年間はダメ。
果物も果糖が多いから控えるように。
いろんな方向からいろんな禁忌事項をアドバイスいただく。

「4毒」という考え方を知ったのは入院直前。
ちゃおさんという「生存率1%から生還した」という方が突如私のインスタに上がり出した。「生存率1%から生還した」というキャッチコピーは今の私には刺さりまくって、2月4日に発売のこの方の書籍を購入。

全部その通りにはしてないけどたくさんの方からのアドバイス同様参考にさせてもらってる。

食事って生き物のいのちをいただく行為。
「毒」なんて失礼な話なのだけど今は体のこと考えて控えるべきは控えたい。


①糖類
お砂糖を使ったものは口にしてない。けど調味料に入ってたりするので全くゼロというわけではない。甘いものは焼き芋とか小豆麹、果物をほんの少し。今のところ苦痛にはなってない。(むしろダイエットによき)


②小麦
これも全く取らないわけではない。いろんなものに入ってる。うどん、パスタ、パン、ピザといった小麦主体のものは止めた。うどん、パスタ大好きなので寂しいけど、今はやめれてる。代わりに米粉パンに自家製味噌とオリーブオイルつけて食べるのが最近のマイブーム。

③乳製品
夫が苦手なので元々我が家に牛乳は無い。私はチーズとワインでよく晩酌してたけどこれはスッパリ止めた。ヨーグルトを腸活と思って摂ってたけど今はこれもスパッと止めてる。困りごとはない。

④大豆類
意外と一番辛いかも。湯豆腐大好き。いろんなお豆腐買って楽しんでた。お豆腐、厚揚げ、お揚げ、豆乳。これ中心の食生活だった。植物性タンパク質で「体にいい」と思って積極的に食べてた。
今は「積極的に」をやめて大好きな湯豆腐は回数減らしたり量を減らして野菜で補うようにしている。

更年期の女性には女性ホルモンを補える大豆製品は推奨されるけど、大事製品の取りすぎは女性特有の病気を誘発する可能性が高いそう。閉経から10年経つ今の自分に過剰に必要ないのに「体にいい」と思い込んでた。
超反省。

なんでも単純に「体にいい」「体に悪い」っていう情報をそのまんま自分に当てはめてたけど、ほんとうにそれは違うなって思うようになった。
それぞれ体質が違う。大豆がいい例。自分の体に合う食べ方大事。

写真は庭の椿。今年は開花が遅かった。
最初の花が退院したら咲いていた。

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小林 明美@香と瞑想とコーチング
心地よいこと、学ぶことが大好きです。いただいたサポート大切に使わせていただき、またここで体験をシェアしていきます。