ホワイトセージのお線香
和の香りを中心にいろんな素材でお線香を作ってます。
古来「香り」や「煙」は宗教儀礼や場や身体の浄化などに欠かせないものだったようで、クレオパトラの時代、古代エジプトでは日の出には乳香(フランキンセンス)、正午には没薬(ミルラ)、日没にはキフィを焚いていたとか。
またお釈迦様が荼毘に付される際白檀を焚いたことは有名です。
日本でも仏壇にお線香を焚きますし、浅草浅草寺のように煙を体に浴び浄化するところもあります。
高く昇っていく煙は天と通じるものとしても捉えられていていたのですね。
「煙は仏様のご馳走」とも聞いて育ちました。
ネイティブアメリカンもホワイトセージを焚いて神聖な儀式や祈りの場で浄化のために使ってきたそうです。
ホワイトセージは通常スワッグや乾燥させた葉をそのまま焚くことがほとんどです。わざわざお線香に仕立ててることってあまりありません。
でもお線香ならゆっくり時間をかけて焚けるなあ…
そんなことを思い立ち乾燥させたホワイトセージを粉状にして
お線香に仕立ててみました。
ホワイトセージだけなのでもちろんホワイトセージだけの香り。お線香なので静かに香りが立ちます。他の香りと合わせてもいいかもしれませんが、個人的にはホワイトセージだけのお線香も趣あります。
最初は正直「煙いだけ」な感じがしたのだけど
その中にしっかりホワイトセージの香りがします。
すごくスッキリ大好きなホワイトセージ。
葉っぱを燃やすときより煙の立ち方が静かな気がします。
なかなかいいです。
少し氣が淀んでるようなとき
モヤモヤしてるとき
ネガティブな話題で空気を変えたいとき
私はこのお線香を焚くとスッキリします。
瞑想の時に焚くのもいい感じ。
あまり「浄化」「浄化」と思う方ではないですが
場の空気の変化は感じます。
(あくまで個人的な感想です)
沈香、白檀と共に
ホテルなど宿泊には必ず持っていくお香です。
ところでホワイトセージってハーブだし、家で育てれるんじゃない?
ふとそんなことを思いつきました。
いろんなお香の原料がありますが、なかなか家で育てることが困難なばかりか、原料そのものがワシントン条約で取引禁止になっているものも多い状態です。そんな中、ホワイトセージならなんとか自分で育てることができる。
欲しいなあ!ホワイトセージの苗!!
なかなかネットでも見つかりません。
すると、一緒に畑を手伝わせていただいてる方を介して
元気な苗を買うことができました。
言葉にしてよかった!!
「探してるんです」の一言からお知り合いに尋ねてくださり
すぐに手に入れることができました。
いい感じに根付いてくれたようです。
暑くなるにつれぐんぐん元気に育ってます。
栽培して乾燥させて粉末に加工して、お線香に仕立てる。
↓は市販のホワイトセージを粉末にしたもの。粉挽きで挽いて何度も篩って繊維をよけて細かな粉に。こういう作業も苦にならない。大好き。両手いっぱいくらいからこんなにちょっとになってしまう。ほんと貴重。
実際に我が家のホワイトセージをお線香にできるには後もう少し大きく育ってから。
完全国産無農薬のホワイトセージのお線香。
いつか欲しい方にお分けできるといいなあ。
考えるだけでワクワクします。
スキが高じてどんどん深みにハマってる感じがするお香の世界w
好きだとどれだけやっても疲れない。
お香製品のオーダーも承ります。
お好みに合わせて調香します。
よかったらお尋ねください。
楽しく喜んで作らせていただきます。
いつも最後までお読みくださってありがとうございます。
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