ひろい世界へ送り出す日
1歳3ヶ月になる次男がついに
保育園へ通い始める。
長男のお世話に家事に、てんやわんやな母をみかねてか、手のかからない赤ちゃんだった。
新生児の頃から生活リズムは整っていたし(笑)
離乳食は文句も言わずよく食べてくれたし
母の代わりに、うさぎの抱き枕の温もりで眠ってくれていた。
ハイハイができるようになると、彼の世界は少し広がった。
ルンバが大好きで、勝手に起動させてはルンバにまたがり部屋中移動していた。
一流の騎手さながらにお掃除ロボを乗りこなしていた。
3歳児の兄という素晴らしいお手本が身近にあるおかげか、
「僕もお兄ちゃんと同じようにできる」
と思っているのだろう、“好奇心”と“失敗を恐れずとにかく挑んでみる精神”はピカイチだ。
歩けるようになると、そんな性格も相まって、彼の世界はどんどん広がった。
怖いものがない。
とにかく前へ、前へ、歩いていく。
テクテクテクテク...どこへでも歩いていく。
あまり手のかからなかった赤ちゃんは、1秒たりとも目の離せない逞しい子どもへと、無事に成長した。
母の役目も、ここでひと段落だ。
(もちろんこれからまた新たな戦いがはじまる。
大きめのゴングが鳴り響く、カーーーーン!!)
生まれてから今日まで、毎日一緒に過ごせて楽しかった。
かけがえのない時間だった。
月並みだけれど、とてもしっくりとくる言葉だ。
何ものにも変え難い、忘れられない時間だった。
誰よりもそばで、誰よりも心を通わせ、
すやすやと眠るだけだったあなたが、どこへでも歩いていけるようになる姿を見守ることができて、母は幸せだ。
明日次男は、ひろい世界へ、その小さな足で一歩踏み出す。
大きな大きな、はじめの一歩。
大好きなお兄ちゃんがいて
そんなお兄ちゃんや、父母が信頼する先生方がいて
気の合う子も合わない子も、色んなお友達がいて
きっと楽しいよ。
あなたの世界が輝いていますように!
いってらっしゃい