「おやつ」と「右京丼」
「パパー!これ買ってー!」
コッテりとアニメキャラが描かれた駄菓子を掲げて娘がやってくる。
「いやぁ、それはちょっと激しすぎるからさ。このたけのこの里にしないかい?ほら、パピコとか。」
と、定番モノに誘導する。
コンビニでの何気ないやりとりでありますが
案外こういうところから、人は凝り固まっていくのでしょうか。
歳を重ねるごとに思考回路がコンサバに寄っていく。リスクを回避しセーフティをとる。
三十代後半。僕も子を育てる親の端くれですし、その傾向はまぬがれません。仕方のないことなのでしょうね。いつまでもネバーランドで暮らすわけにはいかないのです。
と、
もっともらしい事を言いながら、
一方で思うのが、
定番モノのお菓子って、やっぱり凄く美味しいんですよ。雪の宿とか霧の浮舟とかサッポロポテトとかね。究極に洗練されている。
だから僕は、
きのこの里やパピコなら、自分も一緒に食べたいんです。
、、、嗚呼。
まったくもって浅ましい本音。浅ましい食欲に
われながら呆れる思い。
しかしまあ、
「大人はさ、ズルいぐらいが丁度いいんだ。」
と加持さんもおっしゃっていましたし、
娘も「おいしぃー」を連呼しているので、
これはこれでオッケーなのだと思います。
さて。
ということで、浅ましい与太もほどほどに
トップの写真をごらんいただきましょう。
そう、永遠の定番「吉野家」の牛丼ですが、
見ての通りこれはただの牛丼ではないのです。
なんと「豚丼」のアタマの大盛りに「牛皿」をトッピング!
なんていう贅沢品でしょう。
貧乏バンドマン時代の自分が見たらひっくり返ります。
麻布十番で飲食店を経営されている岡田右京さんが発明した食べ方で、「右京丼」と呼ばれています。吉野家の公式ガイドブックにも掲載されているとのこと。すごい。
味は言わずもがなですし、
「大人って楽しい!」
と、豊かな気分になりました。
マンネリでアンニュイな気分になった時には、コンサバと無縁の「右京丼」を試してみてはいかがでしょうか。
それでは、また明日。
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