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「五右衛門」と「酉与右衛門」

絶景かな、絶景かな。
かの名言であまりにも有名。

稀代の大泥棒「石川五右衛門」。

(世代的にはスーパーファミコン「がんばれゴエモン」シリーズを死ぬほどプレイしたことで親近感、大。)

そんな五右衛門の名を冠するパスタ屋さん「洋麺屋五右衛門」をご存知でしょうか。

看板のうたい文句には「釜茹でスパゲッティ」。
これを見かけると僕は、

「、、、ふふ。とんちが効いてるなあ。釜茹でつながりってわけですね。」

と思わずニヤついてしまうのです。(三十半ばから笑いのツボがどうも熟れてきた感がある。)

五右衛門さんも自身が釜茹でされた400年以上の後の世でパスタ屋さんの看板になっているとはまさか夢にも思わなかったでしょうね。ほんと、人生何が起こるかわからないものです。


さて、そんな洋麺屋五右衛門ならではの魅力といえば、和の食材を組み合わせたユニークかつ独創的な味わいのスパゲッティ。

そしてその「スパゲッティをお箸で食べる」という点ですが、ここにミソがあると僕は思うのです。



パスタはフォークっしょ!
というイタリアンな固定概念を覆す画期的な食事スタイルなのですが、、、


ちょっと「食べづらい」んですね。



ペヤングみたいにウェービーな麺ならまだしも、狙う獲物はゴエモン釜に沸くたっぷりの湯でプリプリに仕上がったつるつるのスパゲッティーニです。

がっしりつかまえたつもりでも、つるりと箸から逃げていくのです。(僕のお箸スキル不足も多分に否めないですが。)

とはいえ!
五右衛門に来たからには洋食器(フォーク)を使うことはためらわれます。なぜならここは「ビストロ」ではなく「洋麺屋」。

舶来品使ったら「負け」なのではないかという気分になるんですね。なぜか。

そして四苦八苦しながら麺をすすっていると、今度はジワァーっと笑えてくる。「なんでこんなに頑張ってお箸で食べてるんだろうね、僕は。しかも、釜揚げって、ふふ。ウマいし。」と。

結果、毎度ニヤニヤしながら幸せに完食するのです。


お箸でパスタを食べるという特別なシチュエーション、アトラクション感が楽しい気分にさせるのでしょうかね。

キッズメニューも充実で子供ウケも抜群ですし。
なんやかやと行きたくなるお店が僕にとっての
洋麺屋五右衛門なのです。


と、いう事で、


つい先日に食べたメニューがトップ写真の
「納豆スパゲティー」(卵黄、高菜トッピング)

いやあ、スパゲティーに納豆って初めて食べましたけどおいしいですね。

ひきわりとノーマル納豆の二段構えの納豆の嵐に、
卵黄のまったり感と高菜のぴりりがたまらない。

ボリューム抜群!
イタリアンとは一線を一線を画す、
ゴエモンインパクトな味わい。
是非お試しいただきたい一皿であります。


これに合わせるお酒っていうとなんでしょうね。

旨味があって酸がバチーンと決まった生原酒。
岩手の「酉与右衛門(よえもん)」とかどうでしょうか。

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(写真:住吉酒販公式オンラインストアより)

納豆の発酵系の旨味にも負けない足腰の強さと、キレを生む高い酸が高菜の酸味と共鳴するのではないかと思います。

なかなかお見かけになることは無いかもしれませんが、唯一無二の個性的な魅力のあるお酒ですので是非お試しいただきたい一本です。


さて、長くなりましたが今日はここまで。
それでは、また明日。

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