「スナップエンドウ」と「英雄の帰還」
午前6時15分、気温2℃。
陽はいまだ昇らず、まっ暗い海から風が吹いている。
朝のジョギングを再開したのですが、もう命懸け。ぶるぶる震えて毛布を引っ被っている犬(心の裡に住まう犬)を引っ張りだして、やっとこさっとこ外に出てみればこの寒さなんですから。ほんとに耳がちぎれるかと思いました。
耐え忍び、5kmも走って無事に自宅へ帰還した時には「我、英雄なり」みたいな心持ちになりました。犬もたいへん誇らしげ。今朝の寒さを乗り越えたのだから、われわれにもう怖いものなどない。ドンと来い寒波。毎日走ってみせようぞ。
しかし熱いシャワーで汗を流し、テレビをつけると天気予報士が朗々と言うのです。
「温かい日は今日まで。明日以降は厳しい冬の寒さが戻ってくるでしょう」
「……なんだと」
犬がこそこそと小屋へ引っ込む気配がしました。
さて、与太話もほどほどに。
行きつけの八百屋さんをそれとなくひやかしていたら、みっけてしまいました。鹿児島産の「スナップエンドウ」ひゃー嬉しい。すぐさまとっ捕まえて、自宅で塩茹でを楽しみました。
ぱりっとして、うすら甘くて。こんなに愉快な豆は他にないです。チョンとマヨネーズをつけてかじったら、ビールでお迎え。ああ、たまらない。
まだ若くて小ぶりですが春に向かって身も厚く、たくましくなっていくことでしょう。スナップエンドウファンとして今シーズンも温かい目で成長を見守っていきたいと思います。
きょうもお読みいただきまして、
ありがとうございます。
それでは、また明日。