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「お燗酒のすゝめ」と「いねむり」
世界で一番幸せな眠りって、
ひょっとすると
「机に突っ伏しての居眠り」
なのではないでしょうか。
午後いちばんの授業。
お弁当でおなかも満ちていて、
窓際の席は秋の日ざしが柔らか。
教室を抜ける風と世界史の先生の声が
なんとも心地よい。
果てしなく、眠い。
あの感じを思い出してしまいました。
安らぎの15分。いやあ、いい居眠りだった。
さて。
めでたく目も覚めたことですし、
お酒の話を少ししましょう。
さまざまなお酒を飲んできてしみじみ思うのが、
温めた日本酒っておいしいなあ、ということ。
日本酒の原料は「米」ですからね。
ほかほかの白飯が美味しく感じるように、
日本酒が温めて美味しいということは
自明の理であるように思うのです。
(もちろん「冷酒向き」のものもありますが)
しかし。お店ならまだしも、
家でお燗つけるのって、どうにも
めんどくさそうなイメージありますよね。
そこで、今日は僕が実践している、
カンタンなお燗の付け方をご紹介します。
その名も『お風呂』。
①食卓に台拭きを敷き、ボウルをセッティング。
②ケトルで湯を注いで「お風呂」の出来上がり。
③お酒を満たしたとっくりを、ちゃぽん。
以上!
3〜4分テレビ見てたら熱燗の出来上がりです。
適宜お酒を継ぎ足したり、
湯がぬるくなればお湯を入れ替えたりしながら
延々とユルユル飲み続けられます。
この方法だととっくりをお湯に浸しておけば、
すぐに冷めることもないので、いつでも
ほかほかのお酒が楽しめます。
また、お酒はゆっくり温めてあげたほうが
より口当たりがやわらかく、ほっこりとした
仕上がりになりますからね。
焼物のとっくり、もしくは鉄製のちろりが
望ましいですが、ないならないで、
湯呑みを浸けてそのままのんだら良いです。
(ふたつ用意すれば湯呑みAをのんでいる間に
湯呑みBを温める。という技も使えます。)
これから暖かいお酒が美味しい季節ですので、
ぜひ、お試しいただきたいものであります。
それでは、また明日。