あなたの知らない決まり手の世界 その① ずぶねり(77.7)
相撲にはすごい技がある。
先場所の宇良が放った「伝え反り」などもそのひとつだ。日本相撲協会の「決まり手八十二手」を見れば、相撲が長い歴史のなかで育んだ技の深淵に触れることができる。
いくつか紹介していきたいと思う。
記念すべき第一回は「頭捻り(ずぶねり)」だ。
なりました! といわれても、どのような顔でうなずいたらいいのかわからない。ずぶねり。すごいネーミングである。
さらに「頭を使って相手を捻り倒す」と、さらりと書いてあるが、状況が飲み込めない。現場では何が起きているのだろうか。写真を見てみよう。
もっとわからなくなった。
あえて言うなら「ミスったフュージョン」だろうか。はしゃいでいるようにも見える。ともあれ、力士はこの技を使って相手を倒すのである。わたしたちの想像も及ばないステージで戦っていると見て間違いない。
やはり力士はすごい。
今朝の体重は77.7kg。さあ、四股を踏もう。