#33 📷 X-PRO3 その4 私がブラックにした理由　色による違い　fujifilm

今日は疲れているからか、あまり長文の記事が書けなさそうなので、あっさりとした記事を書こうと思う。
通常のカメラであれば色違いと聞くと本当に色が違うだけという印象であるけれど、外装にも拘りがあるカメラだとなかなかそうもいかない。

X-PRO3の中古相場を見たら、なかなかに高くなっていたのだけれど、もしこれから買おうとしている人が居たら参考程度にしてもらえたらと思う。

ちなみにサムネイルは、まだ背面液晶が無事だった頃の写真である。三脚座に据えて使う時はやっぱり背面液晶が欲しいよね、と最近思うので修理に出さなきゃというところ。

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①X-PRO3の外装への拘り

開発者インタビューにて、デジタルカメラは製品サイクルが短い事もあって、外装になかなかお金を掛けることが出来ない。でも、長く使って欲しいからとチタンを導入した。そういう事をメーカーの方が仰っていた。
今だにX-PRO1、X-PRO2を使っている人を見かける、そういうところを汲んでくれていると思う。製品サイクルが短いと言われるデジタルカメラなのにX-PROシリーズは長い間大切に使われているカメラなので、頑丈にするのはより長く使う上で大事なことだと思う。
では、チタンを使った事で他のマグネシウム合金外装のカメラとどのように違うのかを簡単に紹介出来ればと思う。

②チタニウム（チタン）

カラーリングとして、ブラック、DRブラック、DRシルバーの3種類が存在している。
3種共に、チタンを使った事により剛性が上がり変形しにくく、頑丈になっている。それに加えて、チタンについて調べたところ耐食性に優れている為、錆にくくなっている。チタンは結婚指輪等に使われる事もある。
つまり、人間の汗による腐食や、金属アレルギーもあまり起きにくいらしく、頑丈なだけではなく、経年劣化もほとんどないらしい。
チタンの欠点としては、加工が難しい事から価格が高い。

シチズン様が短くまとめている動画があったのでリンクを貼っておく。X-PRO3に全てが当てはまる訳ではないと思うけれどチタンについてかなり参考になると思う。

③デュラテクトコーティングとは

ブラックは、チタンの上からブラックのペイントされている。
DRブラックとDRシルバーに関しては、DRと名のつく通り、DRとはデュラテクトコーティングを表面に施した物となっている。
こちらは、時計メーカーのシチズン様の技術のようだ。

DRブラックは、デュラテクトDLC(Diamond-Like Carbon)というダイヤモンドと黒鉛の中間にあるような素材を使っているとの事。

DRシルバーは、チタニウム素材にガスを表面から浸透させて素材の表層を硬化させるデュラテクトMRKという技術が使用されている。

シチズン様のホームページへのリンクを貼り付けておく。こちらも、そのままX-PRO3に全てが当てはまる訳ではないと思うが、参考にして欲しい。
これだけ外装に拘ったカメラはなかなか無いのではないだろうか？

【素晴らしきCITIZENの技術】 デュラテクト - 正規販売店 腕時計の通販サイト ハラダ

デュラテクトのモデルはビッカース硬度と呼ばれる硬さを示す数値で言うと、DRシルバーはHv1500、DRブラックはHv1200の硬度となっている。
これがどのくらいかというと、ステンレス合金でHv170。サファイヤがHv2300、ダイヤモンドがHv9000。こう見るとかなり硬いのがわかる。
説明発表会ではカッターナイフで傷を付けようとして傷が付かないデモ動画があったとか。

④カラーリングによる違い

ブラック

チタンにブラックペイントがされている。ペイントが剥がれる事も楽しめるカメラとなっている。
X-E4のようなマグネシウム合金のブラックと比べるとツヤがあり、ブラックの塗りも厚目に感じられる。
とは言え、バッグの金具等で傷が入ってしまうことは普通にある。私のカメラも意図せず傷が入ってしまいチタンが見えてしまっている部分がある。
（マッキーペンで黒く塗って隠しているのは内緒だ）

ツヤツヤしいブラックである
チタンの表面加工が難しい為、
数値の部分はプリントとなっている

角度が違うので完全な比較にはならないが、
X-PO1のブラックとはやはり違う
また、マグネシウム合金は数値の部分が掘り込みしてある

DRブラック

デュラテクトDLCが施されている。Hv1200の硬度を誇る。また、表面に指紋や手脂が残るようになっており傷は付きにくいが、使用感という意味でのエイジングを楽しめるようになっている。
こんなに外装に拘りがあるカメラはなかなか無い。

独特な色味である
これはこれで良いもので、
ブラックと入れ替えようかなと何度考えたことか

ちなみに、DRブラックという名前の割には色が黒色というよりはシャンパンゴールドに近いように私は思う。ただし、手脂が付いたり、光の反射具合によって、シャンパンゴールド〜ダークブラックのような形で色合いが変わるカメラだと思う。
写真と実物だと印象が違うと思うので注意が必要だ。
これは、あくまで私の感想である。

DRシルバー

デュラテクトMRKが施されている。Hv1500の硬度を誇る。3種のカラーリングの中で1番の硬度となっている。こちらは、DRブラックと違い指紋や手脂が残ることは無い。1番綺麗に使えるカラーリングだと思う。
ただし、私はこの色に限り実物を見た事がないので、これは調べた情報になる。

⑤私がブラックを選んだ理由

DRブラックがやはり1番人気だと思うが、実物を見てシャンパンゴールドに近いのを感じた事と、トップカバーのファンクションスイッチが黒色のものとなっており浮いた感じがしたので、統一感のあるブラックを選んだ。

ファンクションスイッチが黒色となっている

露出補正ダイヤルの手前の部分が黒色となっている

DRブラックがトップカバーを全て同色で統一してくれていたならばDRブラックを選んだだろう。
あとはあんまり覚えていないのだが、使用した後、指紋や手脂の掃除をまめにやり過ぎて疲れたというのもある。
一応これはあくまで私の価値観であり、DRブラックを否定している訳ではない事はご理解頂きたい。

今となっては中古しかない為関係ないが、当時はブラックとDRブラック及びDRシルバーとでは値段が違う事も書いておく。1番安いのはブラックとなる。

⑥まとめ

簡単にまとめると、ブラックはペイントの剥がれも含むエイジングを楽しむ人向け。もちろん、エイジング抜きでも楽しめるカメラだ。
DRブラックは、傷を付けたくないが、エイジングの雰囲気を楽しむ人向け。
DRシルバーは、綺麗に使いたい人向け。
こんな感じだろうか？
あとは、それぞれ好みの色味があると思うのでそれも考慮して選ぶと良いと思う。

最後に、X-PRO3のエイジングに対してこれは読んでおいてほしいというリンクを貼っておくので出来れば読んで頂けたらと思う。

X-Pro3 Stories, #3 古びの美学 | X Stories | FUJIFILM X Series & GFX - Japan

全然関係無いけれど、CITIZENの腕時計も少し気になってきた。カメラの記事を書いていたのに不思議なものである。

今回はこんなところで締めたいと思う。
読んで頂きありがとうございました。