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【第7回】歯を失う原因の第1位が歯周病|日本人の5割近くは歯周病にかかっている
私たちが歯を失う原因の第1位が「歯周病」、次に「むし歯」と続き、この2つで全体の2/3を占めています。
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また、第3位の破折(歯や骨などが割れたり、欠けたりすること)に関しては、むし歯によって神経を抜いたことで、脆くなった歯が抜けるケースがほとんどです。
つまり、歯を失う原因のほとんどが「歯周病」と「むし歯」であることがわかります。
そもそも歯周病って?
歯を支えているまわりの骨や歯肉などの歯周組織が、細菌による感染を受けて破壊されていく疾患で、一般的には「歯肉炎」と「歯周炎」の2つを指します。
健康な人の歯茎には、1~3mmの歯肉溝と呼ばれる溝があり、この部分を「歯周ポケット」と呼びます。
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歯周ポケットに歯周病菌が溜まると、細菌から身体を守るための防御反応として炎症が起こり、歯茎が赤く腫れます。この状態が「歯肉炎」です。
このときの歯周ポケットは4mm程度で、歯磨き後に歯茎から血が出ることはありますが、自覚症状はほとんどありません。
炎症が拡大し、歯周ポケットの深さが4mmを超えてくると、歯を支えている骨が少し溶け始めます。この状態が「軽度歯周炎」です。
歯周ポケットの深さが5mmに達すると、顎の骨がかなり溶け始めて歯が動き出します。この状態が「中等度歯周炎」で、歯茎の腫れや出血がひどくなり、口臭の症状も現れます。
さらに歯周ポケットの深さが6mm以上になると、顎の骨が半分以上溶け、歯がグラつく「重度歯周炎」の状態になり、放置しておくと歯が抜けてしまう危険もあります。
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歯茎の炎症は治せても溶けた骨はもとに戻らない
歯周炎の段階でケアをすれば、歯茎をもとの状態に戻すことは可能です。しかし、歯肉炎で溶けたしまった骨はもとに戻せません。
しかも、歯周病は初期の段階では目立った自覚症状が出ないため「気づいたときにはかなり悪化していた」というケースが多いのです。
厚生労働省が発表した「令和4年歯科疾患実態調査」によると、4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は、全体の47.9%であることがわかっています。
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そのため、「むし歯や歯の違和感がないから大丈夫」と考えるのではなく、定期的に歯医者でメンテナンスを受けることが重要だといえるでしょう。
参考書籍
※今回の内容は複数の書籍や動画などを参考にして自分なりにまとめています。そのため、著者の考えと違う点があることはご了承ください。