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【第1回】歯のケアをサボると一生後悔する!?口腔機能の低下は全身に影響を与える
突然ですが、みなさんは定期的に歯医者に行っていますか?
「自分は毎日歯磨きをしているから大丈夫」「歯が痛くなったら歯医者にいけばいいや」など、ついついこんな風に考えてしまいますが、歯の健康状態は「想像以上に私たちの幸福に大きな影響を与えている」のです。
2012年にプレジデント社が「55~74歳の男女1000人」を対象に実施した「人生の振り返りに関するアンケート」では、健康部門の後悔していること第1位が「歯の定期検診を受ければよかった」という結果になりました。
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対象人数:55~74歳の男女1060人(男女比は約7:3)
運動をしなかったことよりも、歯医者に行かなかったことを後悔している人の方が多いんですね…。
歯は全身の健康と関りが深い
みなさんは「フレイル」という言葉を聞いたことがありますか?フレイルとは、加齢や慢性的な疾患などによって「心身の機能や活力が低下した状態」を指します。
実はこのフレイルは、口腔機能の低下(オーラルフレイル)が原因となっているケースも存在するのです。
たとえば、歯周病菌によって口腔内に発生した炎症物質は、血液を通って全身に運ばれます。
その結果、「アルツハイマー型認知症」「糖尿病」「動脈硬化」「脳卒中」「心筋梗塞」「誤嚥性肺炎」など、さまざまな病気の発症・悪化リスクを高めることがわかっています。
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日本歯科医師会が2019年に発表したデータによると、オーラルフレイルの人は口腔健常者と比較して「身体的フレイルや要介護認定が2.4倍」、「加齢によって筋肉量が低下するサルコペニアや総死亡リスクが2.1倍」と健康に悪影響を及ぼすことが示されています。
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また、「歯の残存本数が少ない人は健康寿命が短い」という研究データも報告されています。
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このように、「歯のケアを怠ったばっかりに大きな病気になってしまった」と後悔する可能性も…。
歯を歯だけの問題として考えず、何歳になっても健康な生活を送れるようにしっかり歯をケアしていきましょう!
参考書籍
※今回の内容は複数の書籍や動画などを参考にして自分なりにまとめています。そのため、著者の考えと違う点があることはご了承ください。