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【第8回】「糖尿病」や「喫煙」は歯周病との関連性が非常に高い
前回の投稿では「私たちが歯を失う原因」と「歯周病とはどのような病気なのか」についてお話しました。
厚生労働省が発表した「令和4年歯科疾患実態調査」では、全体の約47.9%が歯周病(歯周ポケットの深さが4mm以上)であると報告されています。
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また「患者調査(令和5年)」の発表によると、歯周病(歯肉炎及び歯周疾患)で治療を受けている総患者数は、1,135万4,000人となり、前回(令和2年)の調査より275万人も増えているのです。
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このように、歯周病は私たちの身近に存在している病気であることがわかります。
中でも関連性が非常に高いと言われているのが「糖尿病」と「喫煙」です。
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歯周病と糖尿病には密接な相互関係がある
血糖値が高くなると血流が悪くなり、白血球の働きが弱まります。これにより免疫が低下し、歯周病菌に感染しやすくなるのです。
また歯周病になると、血糖値を調整するインスリンの働きが悪くなり、血糖値が下がりにくくなります。それによって「糖尿病を悪化させる」という負のスパイラルに陥ります。
一方、炎症の原因となっている歯石を取り除くことで「インスリン抵抗性が改善し、血糖値の改善につながる」ことが、日本での研究を含めた多くの臨床研究で報告されています。
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このように、歯周病と糖尿病は相互に影響しているのです。
喫煙は歯周病のリスクを高める
喫煙者は非喫煙者に比べて、2~8倍歯周病にかかりやすいとされています。
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たばこに含まれる「ニコチン」は血管を収縮して血流を悪くします。これによって栄養や酸素の欠乏が起き、歯周組織内に老廃物が溜まってしまうのです。
また、たばこに含まれる「タール」が口の中の粘膜に吸収されると、だ液の分泌量が減少します。
だ液には「自浄作用」や「殺菌作用」などの効果があるのですが、だ液の分泌量が減少することで、歯周病の原因となるプラークや歯石などが歯に付着しやすくなってしまうのです。
実は、タールには炎症を抑える作用もあります。喫煙者の場合、歯周病による歯茎の腫れや出血が起こっても、タールによって症状に鈍感になってしまいます。
これが歯周病の自覚を遅らせてしまう原因にもなるのです。また、喫煙者は血流が悪くなるため、歯周病の治療効果が減少するとも言われています。
参考書籍
※今回の内容は複数の書籍や動画などを参考にして自分なりにまとめています。そのため、著者の考えと違う点があることはご了承ください。