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発注側から制作側になってわかったこと

こんにちは、ゆうこやです。IT企業でWeb制作・運用支援を行っています。

今年1月から半年、デジタルハリウッド by LIGの「Webデザイナー専攻」を受講しました。Web制作全般の工程を学び、卒業制作ではクライアントワークを行いました。

普段の仕事では発注する立場の自分が、初めて制作側を経験してみて、気づいたことがいくつかあったのでまとめてみたいと思います。


整理できてなくていいので情報は多い方が嬉しい

発注側として制作会社さんに要件をお伝えするとき、ちゃんと要件整理しないと!しっかりした資料を作らないと!と思って、情報を削ぎ落としてお伝えしてしまったことがありました。

でも制作側に立ってみると、知りたいのは「サイトの目的」「発信したいこと」「達成したい目標」「そのサイトのお客様」など上流の情報。きれいに整理できてなくてもいいので、公開できる情報はなるべく教えていただく方がやりやすいと思いました。要件のヒントを探るために、情報は多ければ多い方が良いためです。

温度感も粒度もバラバラである認識はお互いに持った上で、その時にある情報はなるべく多くお伝えし、やりたいことを発散させるフェーズが、制作の最初の方にあった方が、最終的に要件がまとまりやすいと思いました。

ある程度任せてもらえる方がやりやすい

発注側としてデザインのフィードバックを行うとき、私はこれまでかなり細かめなフィードバックをしてしまっていたと思います。

しかし細かすぎるフィードバックが続くと「言われた通りにすれば良い」という思考になりやすいことを、制作側になって実感しました。

反対に、ある程度お任せいただけると「もっとこうしたら良くなるかな」「別パターンも作ってみようかな」などプラスアルファの提案が浮かびやすかったです。(卒制のクライアント様はこのタイプだったので本当にやりやすかったです)

発注側として大切にしたいことや、サイトの目的やビジョンはしっかりお伝えする必要がありますが、「ビジュアルにどう落とし込むか」についてはデザイナーさんを信頼してお任せする方が良い制作に繋がると思いました。

リマインドはしてくれた方がありがたい

制作会社さんから締切通りにご連絡がいただけない場合に、いつリマインドするか?悩むことがたびたびありました。

でも制作側になってみると、適宜リマインドをいただける方が、締切の重要度が伝わり制作ペースを保ちやすいかも…と思いました。(制作側としては、リマインドされる前に提出、が基本ですが、どうしてもできない場合もありますしね)

もちろん、無理なスケジュールで頻繁すぎるリマインドはNGですが、適切なスケジュールで、締切後のリマインドはちゃんとした方がお互いのためだと思いました。

やっぱり褒められると嬉しい

「ポジティブフィードバックは積極的に伝えた方が良い」はマネジメントの鉄則ですが、いざデザインやテストページを目の前にすると追加の要望が先に出てしまい、良い点を伝え忘れてしまうことがあります。

でも実際に作る側になってみると、クライアント様の言葉や反応が、思った以上に大きなモチベーションになることを実感しました。もちろんお世辞を言う必要はないのですが、シンプルに「いいですね!」のリアクションがあるかないかは大きいです。

とくに最近はWeb会議が多いので、リアクションが伝わりにくい環境かと思います。良いと思ったら言葉にすること、なるべく伝わりやすいリアクションをすることを心がけたいなと思いました。

相手の立場を経験する大切さを実感

ここに書いた以外にも「こういう情報あると嬉しいな」とか「簡単そうに見えてたこの修正、意外と大変だな」など気づいたことが多くありました。

これまでもなるべく想像をめぐらせていたつもりでしたが、実際に経験すると、わかっていなかったことがあったなあと思います。

経験をしたと言ってもスクールだけなので、業務の場ではもっと多くの事情があると思います。

自分にはわからない事情がある、想像できていない感情があることを常に頭に置いて、仕事をしていきたいと改めて思いました。

読んでいただき、ありがとうございました!

この記事はデジタルハリウッドSTUDIObyLIG のアドベントカレンダーです
#デジLIGアドベントカレンダー2024


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ゆうこや
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