私はまだまだ現役思春期だったのかもしれない【インサイド・ヘッド2 】
「大人になると、ヨロコビは失われてしまうの?」
感情を擬人化したインサイド・ヘッド2。
思春期になったライリーに、
ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ
の旧メンバーに付け加えてシンパイ、イイナー、ハズカシ、ダリィが加わります。
大人と子どもの狭間。成長するにつれてどんどん感情が増えてぐちゃぐちゃになっていく、自分でもコントロールできないのがよく再現できているなと感心しました。
正直、自分の内面が映画化されたのかと思うレベルで色々刺さるところが多すぎて、ある意味前半見ていてとても辛かったです。でも、その分最後感情たちが、ライリーを包み込むように優しくハグするシーンで、自分が認めてもらえたような気分になって涙止まりませんでした。
ありのままの自分を肯定するということは、そう簡単にできることではありません。
思い出したくない過去、黒歴史、嫌なこと。
映画前半のヨロコビのように、私も全て記憶ごと抹消しようとしてしまう癖があります。
ありのままを受け入れて認めること。
ダメな自分も自分。
何かができたから、何かがあるから素敵なのではない。頭ではわかっていても、“そんな自分は自分じゃない”と頭の中の完璧主義者が全て消し去ろうとしてしまいます。
でも、この映画を観てぜーんぶ、大切で、必要で、どんな辛い経験も消し去りたくなるような恥ずかしい過去も今の自分になるために過去の自分が一生懸命考えて行動した結果、全てが美しくて愛おしいものだということに改めて気がつきました。
そして。もちろん思春期の自分とも重なりますが、今の自分ともすごく重なる。。
私はまだまだ思春期だったのか。
いい人であろうとする自分と、効率的に上手く立ち回ろうとする自分。見え方を気にして自分を偽り、コロコロ変えて、理想で塗り固めて、本当の自分がわからなくなって。
でもそれも自分。
特に生理前なんかは今もこんな感じで感情ぐるぐるぐちゃぐちゃ、悲しみ怒りムカムカ心配ほぼほぼフル稼働で、たくさんのスイッチを押されて混乱して、でもそんな中でも日常は過ぎていって、それを表に出してはいけない、だって大人だから。そう思って自分を押し殺して、いい人であろうとして。
もっともっと素直に生きよう。
10代前半の頃、祖母に「なんでも笑うね、箸が転んでもおかしい年頃やもんね」と言われたことがあります。
大人になるにつれて喜びが減って、先の心配ばっかりして、上手くいかなくて落ち込んで。
無理して笑って、ポジティブになろうとして。
まあでも、それも自分。
ちなみに、一緒に見にいった彼氏は、思春期ですらこんなことなったことないと全く共感しておらず、やっぱり宇宙人だったのか、男女の差なのか。
感情がぐちゃぐちゃになることはないけど、ずっとダリィが主導権を握っているそうです(笑)
それぐらい素直でいいのかもね
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