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どんな時代になっても変わらない「良い発信をする7つの方法」

ハックではない方法。

こんにちは、編集者の山本です。僕は編集者としての知見を活かし、メディアやYouTubeクリエイターの発信の支援をしています。

今回はそんな発信支援をするなかで、「良い発信をする・良いコンテンツを作る」ための思考法についてまとめてみたいと思います。

世の中のノウハウというと「サムネのクリック率爆上げ」「スワイプされないTikTok動画の作り方」のようなSNSをハックする情報に偏りがちですが、大事な基礎の話は意外と知る機会がないなと思っていました。

ハック情報はトレンドやアルゴリズムが変わってしまうと通用しないことがありますが、基礎的なことはこれからもほぼ変わらないと思っているので、ぜひ一度読んでみてください!

①「みんなの75点より誰かの120点」

これは「ドン・キホーテの偏愛めし」という商品のキャッチコピーなんですが、「みんながやんわり欲しかったもの」よりも「1人がめっちゃ欲しかったもの」を作る、という戦略です。これはコンテンツ戦略にも転用できるめちゃくちゃいい名言だなと思っています。

経験上、深く刺さった人を増やすほうが良い結果を生んできました。例えば100人が「なんかいい」と言える状態よりも、1人が「めっちゃいいね!」という状態を作れるほうが長い目で見たときに良い結果に繋がる、ということです。

クライアント側が求めているのは多くの場合、実は「みんなの75点」側のコンテンツなんです。だからこそ、僕が「誰かの120点」側から考えていきます。「どっちをやるべきか」という極端な話ではなく両方から挟み撃ちしていく感覚を大事にしています。

③ファンは「極小コミュニティの拡大」である

メディアやチャンネルに“ファン”が集まり拡がっていく瞬間を観察していると、最初に小さな火種のようなものが必ずあります。ブッ刺さり状態(120点の人)が1人、2人…と増えていき、それが次第に大きくなっていくイメージです。

ファンダム(ファンの集合)は75点から生まれないと考えています。振り切った120点が次第に火種となり、ゆっくりゆっくり増えていく。

最短で10万円稼ぐ」といったハックは75点を叩き出すためのベストプラクティスの話であり、それでも幸せな人はいるかもしれませんが、息の長いものを作るには120点を拡げていく「忍耐」であると感じています。

②何を話すか、より「誰に」話すかの方が大事

アートの領域でない限り、コンテンツとは基本的にはコミュニケーションだと考えています。

コミュニケーションは「受け手」が居て成立するもの。なので「何を話すか」話の内容をキッチリ詰めるのも大事ですが、「誰に話すか」つまり相手のキャラクターを明確にする作業の方がもっと大事だと思っています。

テキストが書ける人が作るネタは、つい内容がソリッドすぎる(言語的すぎる)ことが多いです(自戒を込めてですが…w)。言語的すぎるのはつまり「何を話すか」に偏重しているので、「誰に話すか」の「誰」を突き止める時間が大事だと考えます。誰、を突き止めるとよりソフトで愛嬌のあるコンテンツになるときが多いです。

④『ポケットモンスター』にキャラを追加するとしたら?

メディアはキャラクタービジネスとよく似ていると思います。もし自分が『ポケモン』の世界観を守るディレクターなら、どんな新規のポケモンを追加していきますか?

急に『ちいかわ』みたいなキャラを追加するとキャラクタービジネスが悪い方向にいきます。基本的には、ポケモンには“ポケモンのイメージ”があります。そのイメージを言語化したり、仮説を立てたりして守ることが、最も良いブランドを築く近道。

また「イメージ」というものは多くの場合ファンが作り上げているものが多いです。「自分が思う自分自身のイメージ」と「読者や視聴者が感じているイメージ(の仮説)」を突き合わせて理解することが大事だと考えています。

⑤あなたは「ヒーロー」か、「ヘルパー」か

あなた(あなたのメディア)は「誰かの理想像」ですか? それとも「誰かに手を差し伸べる人」ですか? これがヒーロー or ヘルパー理論です。

もしあなたが「誰かの理想」でありたいなら、キャラクター作りや声の出し方、表現のスタイルなど、愛されるスキを考えなければなりません。

もしあなたが「誰かに手を差し伸べる人」でありたいなら、みんなが何に困っているのか周りに目を配れる余裕を作らなければなりません。

似たような話として「マス向け」と「ニッチ向け」という考え方があります。ただ、マスかニッチかというのは結果論に近い話で、ニッチなものも広がればマスになるのでその一歩手前の話としてこのヒーロー or ヘルパー理論を勝手に作りました。すべてのコンテンツは、基本的にはこの2つに分けられると思っています。

(補足)これはYouTubeが10年前くらいに打ち出している動画マーケティングの基本理論「3H戦略」から着想を得た話なのですが、時代が変わって(個人的な印象では)あまり通用しない理論になってきているので独自に改変して使っています。

⑥「成功パターン」のウラを考える

こうすればこれくらいの結果になる」というのが読める企画ってありますよね。成功パターンと呼ばれるものです。このパターンを増やすという戦略は一見正しそうに見えて実は危険です。

パターンというのは「企画」ではありません。パターンとはあくまでも箱の形にすぎず、その箱のなかで何を伝えたいのかを考える必要があります。「レビュー形式がいいのか、〇〇選形式がいいのか…」を悩むのは、料理でいうところの「煮物にするか、揚げ物にするか」みたいなところで悩んでいるような感じです。

煮る方法を極めた上で、「こんな食感にしたいんだけど、どんな感じで煮る?」というところまで考えるのが良いパターンの使い方であると考えています。

⑦情報ではなく、流れを作っていく

情報は時代が進むにつれ「誰のものか」をどんどん認識しにくいようになってきました。

例えば昔はWebメディアごとに記事を見ていたのが、今ではXやGoogleディスカバーのようなポータルサイトから見るようになった。そうなると、「メディア」という縦のラインで情報を見てもらえる経験はかなり数なくなっています。

気持ちの良いツボを押してくれるようなインスタントな情報が世の中を動かす。これは情報発信と自己表現が切り離されるということでもあります。

そんな中での理想の動き方は、情報ではなく「流れ」を作ること。まだ誰も気づいていなことに名前を付けたり、それを勧めたりして旗を立てる。そして、それに共感する人が増えて大きな流れになる。これがコンテンツで世の中を動かす唯一の方法だと考えています。


ということで今回は、どんな時代になっても変わらない「良い発信をする7つの方法」についてまとめてみました。

僕にとってコンテンツ作りとは、自分が人生を楽しむためにあるものと思っています。自分が追い求めた楽しさが100回に1回くらい世の中にウケたら幸せだな〜と思っています。ではでは。

【告知】コーチングを受けたい方を募集

最後まで読んでいただきありがとうございました。ここから告知になります。

3~4月から、個人向けのコーチングサービスをやろうと思っています。まずは僕のnoteをお読みになっている方から募集させて頂きますので、もしご興味ありましたら下記のフォームよりご連絡くださいませ。

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①現在、編集者やライター、動画編集者、YouTuber/SNS発信者などで活動しており、自分の活動の幅を広げたい意欲がある方。
②営業職やマーケター、広報など、会社員として働き今後個人のブランドを上げたい方。

カリキュラム内容(仮)

▷ 座学
・AI時代によって変化する「発信の価値」について
・「愛嬌のあるメディア」の作り方
・AI時代になっても重要な色彩理論(色の基本)について
など

▷ 実践
・AIを使いこなして良い文章を書く方法
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など

募集の条件
・首都圏 or 大阪圏にお住まいの方
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・カリキュラム修了後にアンケートにお答えいただいたり、お仕事の状況などを伺ったりなどのやり取りができる方。

価格
10万円(+税)程度を想定

コーチプロフィール
山本勇磨(このnoteの著者)

1996年生まれ。2016年にギズモード・ジャパンの編集部員として入社。編集業務に携わり、2019年に動画事業(YouTubeチャンネルを活用した広告事業)を発足。これまでのテキストメディアに加えて、動画メディアとしてのビジネスを成功させる。現在は独立し、クリエイターやスタートアップを支援。

カリキュラムについては未定の部分も多いですが、応募された方の職業や状況なども考えながら、個人に合ったオーダーメイドの内容にしていきます。

もし少しでもご興味があれば、こちらのフォームを送信いただけると幸いです。もちろんフォームを送った時点で確定というわけではございませんので、もう少し詳しく知りたいなどの問い合わせもお待ちしております。


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