河川敷で自慰行為
美しき多摩川
とある多摩川の河川敷には今日も早朝からジョギングやウォーキングをする若者からお年寄りが多くいる。
陽に焼けた年寄りが河川敷に座り古びた自転車の前かごにラジオを置いて聴いている。
俺は朝6時に家を出て毎日この河川敷を自転車で散歩、座りこんで夜まで小説を読んだり、書いたり、酒を呑んで過ごす。19歳から毎日8年間続けていた。
誰とも話さない。話し相手がいない。唯一コンビニ店員とレジ越しで買い物時に挨拶を交わす程度。それで十分だ。
春夏秋冬、朝6時過ぎから夜の21時頃まで河川敷にいるには精神的にも工夫が必要になる。
夏は暑く、虫もいる。毎日居ると、河川敷と同化する術を学んだ。
同化すると虫にも刺されなくなるのだ。
冬は寒い、我慢ならない時はシャドーボクシングをしたり、敢えて上着を脱ぎ、皮膚を風晒しにさせて寒さを麻痺させる術を学んだ。
痛みも限界を越えると痛みが麻痺していくあの感覚と似ている。
高校を卒業して仕事に就いたのだが人間関係が苦痛で耐えられず辞めた。半年の間に履歴書に書ききれないほど職を転々とした。
わずか半年で20社を超えた。
俺は友達と話すのは好きだが、会社に所属してそのルールの中で人と話すのに何をどう話せばよいか全く分からなかった。
休憩時にどのような他愛の無い話をすればよいのかわからずに、休憩の時間が迫るたびに精神的に追い詰められた。会社の同僚や先輩、何をどう仕事上の説明や報連相以外に話をすればよいのか、分からない。
結局それだけの理由の為に、俺は職を転々とする日々を過ごした。
俺は1人作業で黙々と出来る仕事を探したが、結局のところ、本当に1人で作業出来る環境の職場などは無かった。
18、19の小僧がなんの経験もなしに1人で出来る仕事などそもそも無い。この当時はスマホも無くて白黒画面のガラケー時代だ。ウーバーイーツも当然無い。ガラケーつで出来る副業は無い。
金は恐ろしく安いが、チラシ配布のバイトを見つけた。
まさに俺にうってつけの仕事だろう。
1枚ポストに投函して2円から4円。朝から投函しまくれば日給6000円にはなるだろう。しかも週払い。
俺はチラシ配達員をしながら、多摩川で身体を鍛え、多摩川で本を読み、100円ショップで買ったノートに執筆し、酒を飲む生活を続ける事になる。
犬の散歩をする人達とは顔見知りになり、当然話はしないが、犬は毎日河川敷にいる俺に慣れて、興味を示し、いずれ懐いてくるようになった。
飼い主は我が愛犬が懐くとなると飼い主も俺に対して警戒心が無くなり、遠回しに懐いてくる。
チラシ配布に河川敷での読書、執筆、筋トレ、酒、、
やはり尋常な精神では無理なのかもしれない。
あらゆる工夫が必要になってくる。
俺は河川敷で自慰行為をする事にしてみた。
冬の12月末、ドン・キホーテで買ったピンク色のパンティーを履き、20時を過ぎて真っ暗闇の河川敷でパンティー一丁で自慰行為をした。吹き荒れる風、冷たい風が吹く川沿いの河川敷でパンティー一丁。燃えるような熱さを身体中に感じた!
次第に河川敷をパンティー一丁でブラブラ歩くまでになった。
真冬もパンティー一丁だ。風が強くても興奮して熱くなった身体には寒さを感じない。
身体は実際に熱を帯びていて汗すら出そうだ!
性への変態的欲求が強まり、俺は、夜の河川敷のお気入り場所の一つ、川を渡る大きな橋に車がバンバン走っている近くの河川敷で、
パンティーをずらし、糞をした。
車からは見えないかもしれない。かすかにピンクのパンティーだけは真っ暗な河川敷の中には、あるべき色ではない異質な何かとして見えているかもしれない。
用意したティッシュで丁重に肛門を拭いた。
1人でいると独り言も増える。
どうせなら自慰行為中も声を出してみようと思った。「あ~ん、あ~ん、」「イクー」
慣れてくると女に近いかわいい喘ぎも出せるようになった。
「あ~ん、うんち見ないで〜」
そう言いながら糞をする俺。
次第に河川敷での行為はエスカレートしていく事になる、、、
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