題... 時間はコストなのです
◆ 昔と全然変わっていないようです。
~~< 以下 引用 >~~ ■ 「平日に休むことが不安」社会人の4割超が回答 定時後もダラダラ残業する理由は「周りの人が帰っていないから」「慣習」 ⇒ http://bit.ly/2CgxsMe ■ ●「休めている」という回答が最も低かったのは課長・役職クラス。 職業別に見ると、休めていると回答した割合が最も高かったのは公務員(79.5%)。一方、最も少なかったのが「主婦・主夫」(60.4%)で、僅差で「会社員」(60.6%)となった。 ●2割の社会人が「定時に帰ることが悪いことのように感じる」 同社は、「『残業代を稼ぐため』『用事がある日に早く帰るため』などの明確な意図ではなく、今までの勤勉な労働姿勢や周りの人の目を気にしてしまう日本人らしい生真面目さがマイナスの形となって表れているようです」とコメントしている。
◆ 日本の労働生産性が低いのは、こんなところに原因があるのかも?
若い頃にある中堅どころの印刷企業の改善コンサルをしていた時、私は、そんなシーンをたびたび見ていました。[ #労働生産性 ]
その印刷企業は、交替制だったので、特殊な工程を除いては、現場にはほとんど残業はなかったのですが、なぜか、管理部門だけ残業が多かったのです。
私は社員ではないのでコンサル先では自分の机などはないのですが、管理部門の片隅に誰でも使えるテーブルなどがあって、そこで書類仕事をしていました。
私の所属している会社の事務所には“書院”という和文タイプ的なワープロもありましたが、そこにはありません。すべて、手書きでした。
結構時間がかかる。昔は、そんなこともすべて手書きでやっていたのです。
私の仕事は、みんなが仕事をしている時にインタビューや観察的な調査をして実情を調べるので、自分の仕事の整理は、みんなの仕事が終わってからしかできない。
なので、会社の“定時”が終わった後で、自分なりの今日の整理をするのに1~2時間ほどはかかります。そして、私は、不思議なことに気づきました。[ #定時 ]
◆ 私が帰る頃になっても、管理部門の人は誰も帰らない。
若い女性社員の多くはほぼ定時で帰りますが、男性社員はひとりも帰らない。管理の仕事など、定時内にしようと思えばできる。みんな“手持ち無沙汰”の雰囲気。[ #手持ち無沙汰 ]
みんないると、社員でない私まで帰りにくい。なので、私の指導役の先輩コンサルに聞いてみました。“用事もないのに、みんな、なぜ帰らないのですかね?”。
そうしたら、先輩コンサルが“部長が、机に陣取って帰らないからだ”と断言。部長には用事がなければ帰れと提案しているが、部長は言うことを聞かないとか。
なので、仕事は終わっていても、みんな帰るに帰れない。都合が良いことに、男性社員の多くは係長などの役職がついている。
何かの部署をもっていなくても、“係長職”にしておくと、会社には好都合。今は知りませんが、当時は、係長などの管理職は“残業代”はつきませんでした。
一事が万事、こんな調子なのですね。長い時間会社にいると出世できたのです。いわゆる、“滅私奉公”です。[ #滅私奉公 ]
◆ 最近、派遣で仕事をするようになって、派遣という制度は、意外に良いと感じるようになりました。
派遣では、会社も派遣労働者も“時間はコスト”という意識が徹底しています。[ #時間はコスト ]
契約書的には9時から6時までの勤務でも、作業が早く終われば、4時とか5時でも仕事を終了させる会社が多い。契約書の文言にも、それらしいことが書いてある。
まぁ、毎日がそれでは派遣労働者は困りますが、たまにそんなことがあっても仕方ないと理解している。日によっては、残業が多い日もある。“お互い様”という感じ。
そうすれば、“時給制”では、余計な賃金が発生しないと考えているのだと思います。
ならば、日本中の会社を大々的にアメリカ的な“職務給”にし、しかも、それら職務給を時給に換算して賃金を払うのも良さそうです。
そうすれば、労働生産性は飛躍的に向上すると思います。
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