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仕事と会社の志向の闇

人の働き方に対する考え方をそのように分類することができるのか。その分類の仕方は数限りないですが、一つの見方として"志向性"の観点で見ていきたいと思います。

キャリア志向 vs 安定志向

「あなたはキャリア志向ですか?安定志向ですか?
「安定志向だったらうちの会社は合いませんよ。」
「彼は安定志向だからつまらない」

よく言われる、いや飲み会でも話題に出てくることもあるこの話。
ここではキャリア志向を安定志向の真逆の考え方として定義しています。つまり、職場での出世や自分のキャリア上の目標を純粋に追いかける志向というか、よく言う2つの道があった時に難しい道を選ぶという志向性だとする。

独立志向 vs 帰属志向

「将来独立するためにこの会社に入りました」
「大きな事を成し遂げるためにこの会社に入りました」
「独立したいと思っていたけど、今は会社に属したい」

これもよく言われることで、独立したいか企業に属していたいかという話。
別に安定したいから帰属したいわけではないし、独立して安定したいという考えの人もいるので、この切り口で考えてみます。

4象限で切って企業と自分を当てはめてみる

大企業は基本的に安定している、と考えられているし、ベンチャーは基本的にキャリアへの期待値で就職していくところ、と考えられます。とはいえ、大企業としてもいきなり安定するために我社へぜひ!とは言わないので、就活生へのメッセージはキャリア志向を刺激する内容が多く含まれます。

入社してみた時のギャップは一つここで発生します。大企業に入ると、多くは安定×帰属志向の方ばかり、ですが、自分はキャリア×帰属志向(もしくは独立志向)で会社のカラーと自分の考え方が合わない、ということになります。

一方ベンチャー企業に入ると考え方は揺れ動きます。想定以上に環境が整っていない(給与面含めて)企業が多いからです。キャリア×帰属志向を継続しワクワクしながら働ける人もいれば、キャリア×独立志向で数年で退職して起業する人もいます。しかし、キャリア志向ではなく、やっぱり一定の安定がほしいとなった場合に大きなギャップが生じます。

安定×帰属志向になりたいと思った時、ベンチャー企業→大企業への転職。ベンチャーでもスタートアップではなく、売上の安定している中小企業への転職が選択肢として出てくると思います。

安定したい、と心では思っているけど、会社はキャリアを求めてくる。もっとキャリア志向で自分を成長させたいと思っているけど、会社の人材は安定志向で面白みがない。独立したい、と思って会社に入ったけど、だんだん会社に属したくなってきている。帰属したい、と思っているけど、帰属場所はここでいいのか分からない。

軸を越えようとする時、今いる場所に疑問を持つ時に大きなストレスが生じます。自分の核となる信念を貫き通すことができる人間と、そうでない人間がいる中で、年齢と共に迷いをだんだん見せられなくなってくる社会人は相当しんどい。

情報過多な時代に生きると様々な人生観や生き方の人に触れる機会も多いですし、大体noteで発信をする方は成功者や自信家が多いので、余計に不安を掻き立てられますね。

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