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ボディワーカーである私が子どもに勧めたい体を動かす習い事4選
サッカーワールドカップが熱狂のうちに幕を閉じました。
私は、ここ数年なにかと自分に縁のあるフランスを応援してきたのですが、最後の最後で残念!!
とはいえ、日本代表の活躍も(当初あまり期待していなかったので余計)素晴らしく、時間的にオンタイムでなんとか観戦できる試合も多く、個人的にとても楽しめた大会でした。
「サッカーやりたい!!」「サッカー習いたい!!」
と言い出したお子さんも多いのでは?!
そういえばサッカーはボディワーカー仲間にも人気の「子どもに勧めたい体を動かす習い事」です。
ピラティスやヨガなどのボディワーカーが集まって、子どもにさせたい習い事の話をすると、だいたい見ているポイントが一緒です。
それは一体どんなこと?!
あくまで雑談ベースの話なのでご参考までに!!
ボディワーカーがつい注目してしまうポイント、◯◯◯◯
ピラティスやヨガなどのレッスンにいらっしゃる大人が抱える不調の代表といえば、肩凝りと腰痛でしょう。
これらの不調の原因はざっくり言うと、姿勢が悪いこと、体の前後左右のバランスが悪いことです。
そんなわけで、私がつい注目してしまうのは
左右対称
に動くかどうか、
そして
一方向ばかりにねじらない
ということ。
また、筋肉を短くすることで力を発揮する動きばかりしてしまうとせっかくの骨の伸びに筋肉がついてこず身長が伸びなくなってしまうので、そんなところにも注目です。
このポイントをクリアした、私の独断と偏見によるお勧めの習い事を具体的に見てみましょう。
①水泳
どの泳法を取ってみても左右対称!!
クロールの息継ぎも最近は左右両方できるよう指導されるそうですね。
私がいいな、と思うのは、教わらないで最初から泳げる子はまずいないため、泳げるようになるための指導法が確立していることです。
見よう見まねでやるのではなく、正しいやり方を最初からきちんと指導者に習えるところも水泳をお勧めできるポイントです。
筋肉をがっちり固める使い方もしないので、成長を阻害することもなく身長も最大限まで伸びそうです。
②サッカー
利き足はできてしまいますが、特に子どものうちは同じ動きを左右両方でできるよう練習するそうです。
メッシなども、両足自由に使えるため日によってポジションが右だったり左だったりしました。
どちらの足でも同じようにボールを扱えることから攻撃、守備の可能性が広がります。
脳から1番遠い足先でボールを上手に扱えると言うことは、身体中隅々まで運動神経の働きがよくないとできることではありません。
運動神経についてはこちら↑をどうぞ
左右対称に体を使え、運動神経の著しい発達も見込めるサッカーは子どもの成長を助ける理想的なスポーツではないでしょうか?
ただ、以前整体の先生に聞いたのですが、サッカーを頑張ってやっている小学生が腰が痛いと来院したので診たところ、背骨が著しくねじれてひどい状態だったそうです。
聞くと利き足だけでしかボールを蹴らせてもらえない、と。
中にはまだそんな指導者もいるようなので、特に子どもの体についての知識がある指導者のいる、できればスクール的なところで始めることをおすすめします。
③空手
空手も、両腕両脚、左右対称に使う武道なのでおすすめです。
こちらも得意な方の脚、得意な方の腕がどうしてもできてしまいますが、反対もできた方が圧倒的に有利なので左右バランスよく練習をします。
また「型」は左右のバランスがよくないと格好良くできないため、自然にバランスが整います。
空手は成長を妨げることなく伸び伸びと四肢を使うことができるとてもよい習い事だと言えるでしょう。
④バレエ
一見優雅に見えるバレエは超ハードで、人間のあらゆる関節を動かす、そんな動きです。
体の動きの可能性を高めてくれるでしょう。
バーレッスンも、バーなしで踊るセンターレッスンも、必ず同じ動きを左右対称に、軸脚を変えて行います。
骨の成長を妨げず筋肉のつき方もきれいなので子どもには特におすすめです。
ただし、バレエの基本、アンドゥオール(股関節の外旋)は体に負担がかかるので、本格的に行うのは少なくとも小学校に入るまでは待った方が良いようです。
また、骨がまだ成長している時期にポワント(トウシューズ)のレッスンを始めてしまうと足が変形してしまうなどのリスクがあります。
小学校低学年でポワントを履かせてしまうようなお教室には注意した方がよいかもしれません。
それから、発表会やコンクールで踊るヴァリエーション(一つの作品)を、通常レッスンもそこそこに練習し過ぎると、作品によっては片脚だけに負担がかかったり体のバランスを崩しかねないので注意が必要です。
いずれにしろ、子どもの体の成長に理解があり正しく体を使うことを大前提に指導してくれるお教室を選ぶことが大切です。
おわりに
以上4つが私のお勧めの体を動かす子どもの習い事でした。
ついつい、体に過度の負担がかからないもの、成長を妨げないものという視点で選んでしまいましたが、もちろんスポーツや武道、ダンスなどの魅力はそればかりではありません。
本人の興味、やる気が1番大事。
それで思い出した余談ですが、ムスメの空手教室にいた強くてかっこよくて頼りになるお兄さんは空手を始めたのは確か4年生?かなり遅めのスタートでした。
その理由は、ご両親は団体スポーツをやってほしくてサッカー教室に通わせていたそうです。
けれど彼はサッカーには興味がなくどうしても格闘技がやりたくて。
ボールを追いかける他の子達を尻目に、見えない敵と戦う日々だったそうです。
その姿に観念したご両親がようやく折れて空手を始めさせてくれた、とのことでした笑
話を元に戻すと、どんなスポーツや武道、ダンスなどをしても、体を壊してしまっては元も子もありません。
子どもの体を知り成長を一緒に喜んでくれる指導者を選び、少しだけ体を「ケア」する意識を持って、体を動かすことを楽しんで、それが将来の健康につながるような、そんな習い事体験になるといいなと思います。