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なんとなく体の調子がいい -それはきっと「応用力」のおかげ
ピラティスやヨガなどのボディワークのレッスンを週に1度程度受ける習慣が継続している人達からよく伺うのは「なんとなく体の調子がいいのよね」ということ。
1日24時間、1週間168時間のうち、たった1時間程度のことでそんなに変わるものなのでしょうか?
レッスン内容を別のことに結びつける「応用力」
最近私が指導するピラティスのグループレッスンでよくやっているこちら。
【背面の柔軟性チェック】
— 芹澤宏冶/ヨガの先生/身体の硬い人の為のパーソナルヨガ (@gambarugym) January 10, 2023
一見簡単にできそうだけどやってみると案外できない動き。
そして、できた方がよい動き。
うつ伏せで腕を横に開き、反対側の足で手をタッチする。
足先を意識するのでなく、脇の下からが脚だと思って動かすのがポイントです。 pic.twitter.com/aQuIV0gw7k
背骨をたっぷり動かし、さらに「コブラ」といううつ伏せから上体を起こしてくるエクササイズの後に行うことが多いです。
背骨を詰まらせることなく長〜く使うのがポイント。
背中の動きは目で確認しづらいので、最初は「????」となる人が多いのですが、コツをつかむと「おもしろ〜い!」「気持ちいい〜!」と大好評。
生徒さんのお1人で、バレエをやっている人がいらっしゃるのですが、その人が
「このエクササイズをやってからアラベスクや後ろアティテュードをやるととてもやりやすいんですよ!!」
と教えてくれました。
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ピラティスのレッスン時に、私から
「この動きはアラベスクや後ろアティテュードの背中の使い方に似ています」
とヒントを出したわけではありません。
生徒さん自ら、
この動きは似ている→バレエのレッスン前にウォームアップでやってみよう→やっぱり効果ある!
と、ピラティスのレッスンでやったことをバレエに結びつけ、実践してみた結果、効果を感じてくださったわけです。
バレエでなくても、このようにレッスンでやったことを別のことに結びつけてみる、これを「応用力」と呼ぶことにします。
他の例で生徒さんに聞いて印象的だった「応用力」は
お茶の先生の腕の動きはなでなでラインだった!
というお話です。
腕の使い方のヒント、脇の下から二の腕にかけてのなでなでラインについて詳しくははこちらをどうぞ…
お茶碗に向かって優雅に腕を出すために意識したいのは「なでなでライン!」と納得したら急に所作に自信が持てるようになったとのことでした。
日常生活に「応用力」
バレエやお茶などの習い事でなくても、ボディワークのレッスンでやることは色々と日常生活にも結びつけることができます。
例えば、
吊り革につかまる腕はどうかな?
自転車に乗っている時の肩はどうかな?
スマホを持つ時の手首は?頭の位置は?
パソコンに向かう姿勢は?
座っている時、こんなことに気を付けてみよう。
歩いている時、こんなことも気をつけられるな。
こんな感じにレッスン以外の時間でも、少しでも体に気を配ることができればしめたもの。
レッスンに出た。
1時間エクササイズをした。
以上終了!!
これではなかなか効果は望めません。
レッスンに出た。
印象に残る何かがあった。
日常生活にちょっと活かしてみよう。
この積み重ねで少しずつ効果が出てくるのです。
レッスンを受けている時間は1週間のうち1/168時間かもしれませんが、「応用力」が発揮され、自分の体に意識を向けられる時間がいつの間にか増えることが「調子のよさ」につながります。
なんとなく調子がよいと感じられている人は、頭の引き出しに応用するためのネタが色々と増え、日常生活に活かすことができているのでしょう。
私たち指導者は、もはや趣味状態で四六時中自分の、あるいは道行く人を見ながら体のことを考え、何かに応用できないかを考えています笑
ロルファーユキ先生がアメブロに書いていたことが、あまりにも自分に被るのでおかしくて笑
もちろん、こんなにずっと考え続ける必要はないです!
せっかくボディワークのレッスンを受けるなら、応用できそうなネタがたくさん散りばめられたレッスンがいいですね。
この「ホリ研マガジン」も日常に活かせるネタが盛りだくさんです。
あなたの応用力UPに是非ご利用ください。