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【日記】Jリーグと甘美な人生 「サガントス」ってどこの国のチーム?
「Jリーグはレベルが低いから見ない」という言葉をよく耳にする。かく言う自分も中学生のときにこの台詞を言って、今でも忘れられない羞恥の記憶をこの身に刻みつけることになった。
欧州サッカーは今と違って深夜にBSで放送されていた。それを何とく見始めたのが今に続くフットボール観戦との出会いだ。それからウイイレにハマり、FIFAにはまり、最初に好きになった選手はアデバヨールだったのを何故かはっきりと覚
【アルビ】セレッソ大阪戦のスタメン発表! 太田修介選手はベンチからも外れる
先ほど、本日のスターティングメンバーが発表されました。昨年のベースを意識したメンバーかと思われます。太田選手の起用も期待されましたが、次節以降に期待です。ここで小見選手がスタメンに抜擢。両サイドのコミトコンビの活躍が楽しみでしょうがありません。
6年の時間も、あと1時間で終わります。帰ってきた香川真司選手がJリーグのレベルに驚くような試合を見せてやりましょう!
【日記】遠い図書館 鶴見良行著作集を目指して
先日、久しぶりに先生と話をした。それをきっかけにして勉強し直そうと決めたことがある。学生の頃は、母の実家の小さなまちでおばあちゃんたちから長い時間をかけて様々な話しを聞かせてもらっていた。その時間を主題にして卒業論文を書いた。あれからもう5年が過ぎた。この5年でみなが鬼籍に入られて、残されたのは手元のテープレコーダーと向き合いきれなかった思いのある分厚い卒論が一冊だけである。
そんなことをあ
老いの途上で 『おらおらでひとりいぐも』 若竹千佐子
老いることとは、いったい何であろうか。
喪うことだろうか? 悲しむべきことだろうか? 誰しもが老いることの途上にいながら、老年に至って、否定の感情を抱え、気難しく孤立していくのなかで、人の老いはどこに至るのだろう。
『おらおらでひとりいぐも』は、作者もまたひとりの老いゆくものとしての問題を抱えながら青春小説の対極、玄冬小説として、まさにこの「老いの途上にあること」を真摯に見つめ書かれた小説
【アルビ】来週に迫る開幕戦、6年ぶりのJ1の舞台に期待せずにはいられない!
遂に来週、我らがアルビレックス新潟にとって6年ぶりとなるJ1の舞台が幕を開ける。とてつもなく長く厳しい戦いが続いたJ2リーグを制覇し、ポゼッション及び、プレッシングをベースにする長短のカウンターを組み合わせた非常に現代的なチームスタイルを確立した中で臨むJ1の舞台だ。「期待せずにはいられない」のが、新潟人の性だろう。
町田からFW・MF太田修介選手、C大阪から復帰となる新井直人選手を獲得した。
【日記】…地と知を往還する。
ある場所(地)とある知識(知)とを行ったり来たりしている時間に充実を感じる。SFC時代から始まったこの往還のペースは、就職してからも暫くは続いていた気がする。それが、4年ほど前からぷつりと途絶えていた。それどころか、地に足つかぬまま無為の時間を過ごした。
「書くこと」はこの往還の「往」と「還」を繋ぐものだった。「書くこと」を失って、その間の両岸は霞み始めた。往還を失って、その間にあった「書く
確固たる曖昧さ 『CALL ME BY YOUR NAME 君の名前で僕を呼んで』
曖昧さこそが欲望を駆り立てる。いくつもの部分が曖昧に描かれることによって作品全体が官能性に満ち、驚くほど静かな美しさで、私たちを魅了する。
君の名前で僕を呼んで、とオリヴァーが言うとき、〈君〉と〈僕〉との境界は曖昧にぼやける。イタリア語、フランス語、英語も曖昧に発話され、主人公エリオの性愛も決してオリヴァー/男性だけに限定されない。青春は、曖昧であるが故に、美しく、曖昧であるが故に残酷なのかもし
沈黙するのは誰か? 『沈黙』 遠藤周作
遠藤周作は後年、自身の信仰に関する思索について「だぶだぶの洋服を和服に仕立て直す作業」だと述べている。旧制中学在学中にカトリックの洗礼を受けた遠藤周作は、生涯「日本人でありながらキリスト教徒であることの矛盾」という葛藤を抱え、思索を続けた作家であった。
『沈黙』においても彼の抱えた葛藤がその根本にあることに疑う余地はない。「神は果たして存在するのか」、「存在しているならば何故、苦しむ人々を前に沈